債券は上昇、20年債入札が予想上回る強い結果-国内株安や円高進行も

債券相場は上昇。きょう実施の20年 債入札が市場予想を上回る強い結果となったことや株安・円高を受けて 買いが優勢となった。新発20年債利回りは1カ月半ぶりに1.5%を割り 込んだ。

東京先物市場で中心限月の3月物は前日比7銭安の144円08銭で始 まり、144円04銭まで下落した。しかし、午後に入るとプラスに転じ、 入札結果発表後には上げ幅を拡大。一時は144円38銭と日中取引で14日 以来の高値を付けた。結局は20銭高の144円35銭で引けた。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の332回債利回 りは同1ベーシスポイント(bp)高い0.685%で始まり、午前は0.68 -0.685%で推移。午後に入ると水準を切り下げ、0.655%と14日以来の 低水準を付けた。5年物の116回債利回りは0.5bp低い0.21%。

20年物の147回債利回りは午前は1bp高い1.545%に上昇していた が、午後に入ると急低下。1.495%まで下げて、昨年12月5日以来 の1.5%割れを記録した。30年物の41回債利回りは4.5bp低い1.66%に低 下した。

みずほ証券の三浦哲也チーフ債券ストラテジストは、20年債入札に ついて、「想定以上に強い結果だった。午後は買い戻しが入り、値を戻 す展開となった」と述べた。

20年債入札、応札倍率最高

財務省がこの日発表した表面利率(クーポン)1.6%の20年国債 (147回債)の入札結果によると、最低落札価格は100円90銭と市場予想 を10銭上回った。小さければ好調とされるテール(最低と平均落札価格 の差)は4銭と前回の6銭から縮小。投資家需要の強弱を示す応札倍率 は5.32倍と、現行の入札形式となった1987年の4回債以降で最高だった 昨年11月の4.75倍を更新した。

また、財務省が午後3時15分に発表した20年利付国債の第2非価格 競争入札で、落札額は1390億円だった。同入札は国債市場特別参加者( プライマリーディーラー)が対象となり、一定の範囲内で追加購入する ことができる。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券の稲留克俊債券ストラテジス トは「このところ不安定な動きを続けている超長期国債の入札で需要を 確認できれば、その後は徐々に相場の下値を固める展開になる」と指摘 していた。主要な長期・超長期入札が一巡したことで、「来週は保有債 券の年限長期化や日銀国債買いオペ、3月の国債大量償還も意識される など需給が引き締まる」と話した。

23日の東京株式相場は下落。TOPIXは前日比0.9%安の1287.52 で取引を終えた。続伸して始まったが、その後は水準を切り下げ、午後 に入ると大きく値を下げた。外国為替市場で円は1ドル=104円台前半 に上昇している。

--取材協力:赤間信行. Editors: 山中英典, 青木 勝

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