伊フィアット、クライスラーの完全子会社化を完了

イタリアの自動車メーカー、フィア ットは傘下にある米クライスラー・グループの完全子会社化を完了し た。フィアットは規模拡大により、業界最大手クラスに一段と強力に対 抗できる態勢を整える。

フィアットの21日の発表文によれば、同社はクライスラーのもう一 方の株主である全米自動車労組(UAW)の退職者医療基金 (VEBA)に現金17億5000万ドル(約1800億円)を支払った。一方、 クライスラーはVEBAに19億ドルの特別配当を提供したほか、4回に 分けて毎年支払う計7億ドルの資金について初回分を供与した。

フィアットのセルジオ・マルキオンネ最高経営責任者(CEO)は 同社を不採算の地域的なプレーヤーから世界的な野望を持つメーカーに 変えようと10年前から取り組みを進めている。同CEOによると、フィ アットとクライスラーは統合で世界7位の自動車メーカーになる。ただ 両社の昨年の販売台数は約440万台で、独フォルクスワーゲン(VW) や米ゼネラル・モーターズ(GM)、トヨタ自動車の年間販売の半分に も満たない。

フィアットのジョン・エルカン会長が北米国際自動車ショーでの記 者会見で語ったところによれば、同社取締役会は29日に会合を開き、会 社組織や本社の場所、主要な株式上場先など両社の合併条件を検討す る。統合後の新会社の名称にはフィアットとクライスラーの両方の名前 が入る見通し。3年間の事業計画は5月に発表される。

原題:Fiat Completes Chrysler Takeover With Health-Trust Payment (1)(抜粋)

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