米IBM10-12月期:7四半期連続の減収-幹部は賞与返上へ

コンピューターサービス最大手、米 IBMの昨年10-12月(第4四半期)決算は7四半期連続の減収となっ た。サーバー需要の落ち込みが響いた。これを受け、同社幹部は賞与を 受け取らない方針だ。

21日の発表資料によると、売上高は前年同期比5.5%減の277億ドル (約2兆8900億円)となり、ブルームバーグがまとめたアナリスト予想 の283億ドルを下回った。

データやソフトウエアをクラウドコンピューティングのネットワー クに保存する動きが広がり、サーバーやメーンフレームなどハードウエ アの需要は後退している。これに対応するため、バージニア・ロメッテ ィ最高経営責任者(CEO)はクラウド型サービスの提供を増やし、人 員削減や収益率の低い事業の売却を通じ経費を圧縮している。こうした 取り組みは進んでいるものの、同CEOは今回の業績を受けてボーナス 受け取りを辞退する方針だと説明した。

ロメッティCEOは「会社全体の通期業績を踏まえ、幹部チームと 私は2013年分の個人の年間賞与返上を勧告した」と述べた。

決算発表を受けてIBMの株価は時間外取引で一時4.2%下落 し、180.50ドルを付けた。ニューヨーク市場での通常取引終値は188.43 ドルだった。昨年は2.1%下落し、ダウ工業株30種平均の構成銘柄で唯 一値下がりした。

一方、10-12月期の一部項目を除いた利益は1株当たり6.13ドルと なり、アナリストの予想平均(6ドル)を上回った。経費削減やソフト ウエアの販売の伸びが寄与した。15年までに調整後1株利益を20ドルに する目標を掲げている同社はこの日、目標達成に向けて順調に進んでい ると説明した。14年の1株当たり営業利益については少なくとも18ドル との見通しを示した。これは市場予想と一致する。

ハードウエア減収

ロメッティCEOはクラウド型サービスの普及を利益につなげよう と取り組んでいる。クラウド事業の昨年の収入は69%増の44億ドルに達 した。ただ、クラウドへの移行の流れに伴い新たな競争相手が出現して いるほか、従来のハードウエア需要も後退。メーンフレームやサーバー などのハードウエアを販売する部門の売上高は10-12月期に42億6000万 ドルにとどまり、26%の減収となった。

IBMは新興国市場でも売り上げ拡大に苦戦している。いわゆる成 長市場の10-12月期の売上高は9%減少し、前期に続いて減収となっ た。

ティグレス・ファイナンシャル・パートナーズのイワン・フェイン セス最高投資責任者(CIO)は取材に対し「IBMは市場シェアを確 保できるような差別化した製品・サービスを生み出す必要がある。そこ から成長がもたらされるだろう」と述べた。 同CIOはIBM株の投 資判断を「ニュートラル」としている。

原題:IBM’s Sales Drop for Seventh Quarter as It Forgoes Bonuses (2)(抜粋)

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