債券は反発、前日下落の反動や株高の勢い一服で-日銀は政策据え置き

債券相場は反発。前日に下落した反 動で買いが入ったことに加え、株高の勢いが一服したことも手掛かりと なった。一方、日本銀行が金融政策の現状維持を決めたことは市場予想 通りで相場への影響は限定的だった。

東京先物市場で中心限月の3月物は前日比10銭高の144円13銭で開 始し、午前の取引終了前に4銭高の144円07銭まで伸び悩んだ。午後の 取引開始後に水準を切り上げ、一時は144円23銭まで上昇。その後は上 げ幅を縮め、結局は12銭高の144円15銭で引けた。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の332回債利回 りは同0.5ベーシスポイント(bp)低い0.675%で開始し、いったん0.68% を付けた。午後も0.675-0.68%で推移した後、3時すぎにいった ん0.67%に下げ、その後は0.675%で取引された。20年物の147回債利回 りは1bp低い1.54%。30年物の41回債利回りは0.5bp低い1.705%。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券の稲留克俊債券ストラテジス トは債券相場について、前日に大きく下げた要因だった株高・円安がき ょうはいったん止まったような感じとなったことや前日の下落のスピー ド調整で先物に買いが入りやすかったと説明した。

東京株式市場でTOPIXは前日比0.3%高の1299.63で終了。た だ、午後は売りが先行し、一時前日比0.7%安となる場面が見られた。 東京外為市場で円は一時1ドル=104円付近に上昇したが、その後は104 円台半ばに下げている。

日銀会合は現状維持

日銀は21、22日に開いた金融政策決定会合で、金融政策の現状維持 を全員一致で決めた。ブルームバーグ・ニュースが行ったエコノミス ト36人を対象にした調査では全員が現状維持を予想。昨年10月末に公表 した「経済・物価情勢の展望(展望リポート)」の中間評価を実施し、 経済・物価動向は「おおむね見通しに沿って推移すると見込まれる」と 説明した。午後3時半から黒田東彦総裁が定例会見を行う。

JPモルガン証券の山脇貴史チーフ債券ストラテジストは、債券相 場について、日銀会合結果を受けた株価に合わせて動いていると説明し た。追加緩和については「マーケットが騒ぎ過ぎているので、ある意味 しばらく静かにしておいて良いということなのかもしれない。総裁会見 でヒントが出てくるか、こないかを見るという感じだと思う」と言う。

財務省はあす23日午前、20年利付国債の入札を実施する。前回入札 の147回債と銘柄統合するリオープン発行となり、表面利率(クーポ ン)は1.6%となる。発行額は1兆2000億円程度。

山脇氏は、「水準的には生保からするともう少し欲しいという感じ なので、需要がどこまで出てくるかは分からないが、入札が終われば国 債買いオペがどんどん入ってくるし、2月4日の10年入札まで比較的長 めの期間であまり大きな入札もないので、需給的には多少サポーティブ にはなってくると思う」と話した。

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