NY外為:ドルが上昇、失業保険統計など控えて緩和縮小観測

ニューヨーク外国為替市場ではドル が7日続伸。過去8カ月間で最長連続高。今週発表される失業保険申請 件数や住宅価格指数は米金融当局の緩和策縮小を決定付ける内容になる との見方が背景。

英ポンドは上昇。対ユーロで一年ぶりの高値をつけた。 英国の昨 年9-11月の失業率はほぼ5年ぶりの低水準となった。

コモンウェルス・フォーリン・エクスチェンジのチーフ市場アナリ スト、オマー・エシナー氏は「ドルが一時の下げを取り戻した」と述 べ、「週間失業保険申請件数の発表を控え、投資家はドルのショートポ ジションをある程度手じまっている」と続けた。

ニューヨーク時間午後5時現在、ブルームバーグ・ドル・スポッ ト・指数は0.1%上昇して1035.45。ドルは対ユーロで0.1%高の1ユー ロ=1.3547ドル。一時は最大0.2%下げる場面もあった。ドルは対円 で0.2%高の1ドル=104円52銭。ユーロは対円で1ユーロ=141円60 銭。

ユーロ圏のインフレ

ユーロ圏のインフレ率は昨年2月以降、欧州中央銀行(ECB)が 目安とする2%弱の水準を下回っている。ドラギECB総裁は今月、必 要とあらば行動する可能性が依然として残っていることを示した。

HSBCホールディングスの通貨ストラテジー世界責任者、デービ ッド・ブルーム氏(ロンドン在勤)は「端的に言ってユーロは強すぎ る」と述べ、「欧州のディスインフレのスパイラルに対して何も対処さ れていないようだ。対ドルで1ユーロ=1.35-1.36ドルの水準はひど い。ユーロはもっと下げるだろう」と続けた。

ブルームバーグがまとめたアナリストの予想中央値によると、ユー ロは年末までに対ドルで1ユーロ=1.28ドル、対円では1ユーロ=140 円に下げるとみられている。

英ポンドは対ユーロで1年ぶり高値。英政府統計局(ONS)が22 日発表した国際労働機関(ILO)基準の9-11月の失業率は7.1%に 低下。イングランド銀行(英中央銀行)がフォワードガイダンス(時間 軸政策)で利上げ検討の目安とする7%に近付いた。

22日公表された英中銀議事録によると、当局者は直ちに利上げする 必要はないと認識していた。

ポンドは対ユーロで0.7%高の1ユーロ=81.74ペンス。一時81.68 ペンスと、2013年1月10日以来の高値となった。

日銀会合

日本銀行は金融政策決定会合で、マネタリーベースを年間60兆-70 兆円ペースで増やす金融調節方針を据え置いた。ブルームバーグ・ニュ ースがエコノミスト36人を対象に行った事前調査では、全員が現状維持 を予想していた。

同時に公表した「経済・物価情勢の展望(展望リポート)」の中間 評価では15年度の生鮮食品を除く消費者物価(コアCPI)は前年 比1.9%上昇といずれも据え置いた。

先進10カ国の通貨で構成されるブルームバーグ相関加重通貨指数に よると、ドルは過去3カ月間で3%上昇。経済統計が景気回復が減速し ていることを示唆しても、米当局は刺激策の縮小を継続するとの見方が ある。ポンドは5.9%高で最も高いパフォーマンス。ユーロは1.1%高、 円は4.8%下落。

原題:Dollar Climbs Ahead of Data on Taper Expectation; Loonie Falls(抜粋)

--取材協力:Anchalee Worrachate. Editors: Kenneth Pringle, Greg Storey

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