ビル・ゲイツ氏:貧困国は2035年までにほぼ皆無に-年次書簡

世界の富豪番付首位のビル・ゲイツ 氏は、世界銀行が現在低所得国として分類している35カ国ほど貧困する 国はインフレ調整後ベースでも2035年までになくなるとの見通しを示し た。

ゲイツ氏は21日に公表された慈善団体ビル・アンド・メリンダ・ゲ イツ財団の年次書簡で、大半の諸国は国民1人当たりの所得が2035年ま でに現在の中国よりも高くなるだろうと指摘した。同氏は貧困国の進展 を妨げている通説を「3つの神話」と呼び、これに反論した。3つの神 話とは貧困国は貧困にとどまる運命にある、海外援助は大きな浪費であ る、人命救助は人口過剰につながるというもの。

ゲイツ氏(58)は同日のブルームバーグテレビジョンとのインタビ ューで、「事実は楽観主義者に味方している」と発言。「悪いニュース に注目が集まり、前進した状況に目が向かないのは実に危険だ。これは 最善の行いを見ていないことを意味し、寛大さが弱まる」と述べた。

同氏は書簡で、ほぼすべての国が2035年までに下位中所得国と呼ば れる水準、あるいはそれ以上になると予想。その上で、こうした諸国は 最も生産的な隣国から学び、新しいワクチンやより優れた種子、デジタ ル革命といったイノベーションの恩恵を受けると説明した。

書簡ではさらに、「世界は悪化しており、極端な貧困や病気を解決 することはできないという考えは間違っているだけでなく、弊害にな る」と記述。「ほぼいかなる基準に照らしても、世界はこれまでになく 良くなっている。20年後も良くなっているだろう」と続けた。

原題:Bill Gates Predicts Almost No Poor Countries Left by 2035 (2)(抜粋)

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