世界的豊作による穀物下落、アフリカの貧困国には恩恵及ばず

世界の穀物の収穫高が過去最高水準 に達している。しかし、アフリカ南東部のマラウイに住むジャイロス・ カムロニさん(40)の家族の生活は一向に楽にならない。「シマ」と呼 ばれる主食の原料になるトウモロコシの粉の価格は高騰している。

アフリカ南部の一部の地域では、干ばつの影響で穀物生産に被害が 出ており、アフリカ以外の地域から割安な穀物を輸入するための資源が 乏しい国々では食料供給が減少している。シカゴ市場のトウモロコシ先 物相場が3年ぶりの安値に下落する一方、マラウイでは価格が過去1カ 月間に20%上昇した。警備員として働くカムロニさんの月給は1万5000 クワチャ(約3600円)。家族が必要な1カ月分のトウモロコシの粉1袋 (50キログラム入り)の価格は月給の60%に相当する。

「トウモロコシの値段は私の生活水準を超えている」。4人の子供 の父親であるカムロニさんは、マラウイの商業都市ブランタイアの市場 で買い物をしながらそう語った。家族は1日に3回食事を取ることがで きなくなり、トウモロコシの粉も今では1キロ単位で購入しているとい う。

サハラ以南のアフリカの一部の地域では乾燥した天候による被害が 拡大し食料不足が深刻化している。この地域には世界の栄養不足の人々 の約25%が居住している。1人当たりのトウモロコシ消費量の上位6カ 国のうち5カ国がアフリカ南部にある。国連によると、主食の価格上昇 は、所得の約半分を食費が占めるマラウイなどの貧困国に大きな影響を 及ぼしている。

原題:Africa Corn Buyers Miss Out on Cheaper World Grain: Commodities(抜粋)

--取材協力:Ana Monteiro、Brian Latham. Editors: Claudia Carpenter, Steve Stroth

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