米国債:10年債利回りが6週ぶり低水準付近-経済情勢見極め

米国債市場では10年債利回りが6週 ぶり低水準付近で推移。市場参加者は景気が十分に回復し、金融当局が 債券購入プログラムの規模をさらに縮小できるかどうか見極めようとし ている。

今週発表予定の経済指標では、1月の製造業活動を示す指数の上昇 が見込まれている。そうした中で米国債利回りは一時上昇する場面があ った。連邦公開市場委員会(FOMC)は来週、政策決定会合を開催す る。前回会合では、債券購入額を毎月850億ドルから750億ドルに減らし た。17日に発表された消費者マインド指数は低下。また10日発表された 雇用統計では雇用者数の増加幅が予想を大きく下回った。

ED&Fマン・キャピタル・マーケッツの米金利セールス責任者、 トーマス・ディガロマ氏は「金融当局は量的緩和を縮小しているが、経 済の成長ペースはひどく低調で、当局が近く利上げをし、政策を引き締 めることに必死になっているとの懸念は和らいでいる」と指摘。「利回 りが3%を大きく超えて上昇するまでは、レンジ相場で様子を見ること になるだろう」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後5時現在、10年債利回りは前営業日比ほぼ変わらずの2.83%。50日 移動平均線を2営業日連続で下回った。一時5bp上昇の2.87%を付け る場面もあった。17日には2.816%と、昨年12月11日以来の低水準を付 けていた。

同年債(表面利率2.75%、2023年11月償還)価格はこの日2/32下げ て99 10/32。

米国債市場は前日、キング牧師生誕記念日の祝日で休場だった。

米国債リターン

ブルームバーグ米国債指数によれば、米国債の月初来リターンはプ ラス1%と、このままいけば昨年4月以降で最大のリターンとなる。昨 年11、12月のリターンはマイナスだった。

RBSセキュリティーズ(コネティカット州スタンフォード)の米 国債戦略責任者、ウィリアム・オドネル氏は「日々のモメンタムはなお 強気だ」と指摘した。

FOMCは今月28-29日に会合を開催する。昨年12月の前回会合で は、毎月の債券購入額を100億ドル縮小することを決定した。ブルーム バーグが10日実施したエコノミスト調査では、今後も会合ごとに100億 ドルずつ縮小すると予想されている。

FF金利見通し

市場参加者の間では、金融当局は政策金利であるフェデラルファン ド(FF)金利誘導目標を向こう1年間は0-0.25%で据え置くと予想 している。ブルームバーグがまとめたFF金利先物動向によると、当局 が2015年1月までにFF金利を引き上げる確率は22%となっている。

10年債利回りは先週17日までの5日間で4bp下げて2.82%となっ た。これで週間ベースでは3週連続の低下。

ジャニー・モンゴメリー・スコットのチーフ債券ストラテジスト、 ガイ・リーバス氏は「ファンダメンタルズの面で大きな変化が見込ま れ、FOMC会合が近づいている状況では、この利回り水準で無理して 買いを急ぐ必要はない」と述べた。

原題:Treasury Yields at Almost 6-Week Low as Investors Weigh Outlook(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE