酒造各社がM&A活発化-再編余地大きいアジアに注目集まる

今年に入り1カ月に満たないこの時 期、大手飲料メーカーによる同業の買収に投じる資金が既に昨年1年間 のほぼ3倍になっている。各社がアジアに注目する中で、企業の合併・ 買収(M&A)がさらに進むとアナリストらはみている。

アルコール飲料業界でのM&Aは昨年、ほぼ20年ぶりの低調さだっ たが、ベルギーのアンハイザー・ブッシュ(AB)インベブは20日、韓 国のOBビールを58億ドル(約6100億円)で買い戻すと発表。サントリ ーホールディングスは先週、米ビームを160億ドルで買収すると発表し ている。

ミラボーのロンドン在勤アナリスト、ジョナサン・ファイフ氏は、 「M&Aが妥当なセクターだ。各社がレバレッジ解消を急速に進めてい るとの事実を踏まえると、恐らく今年は昨年より多くのオプションがあ るだろう」と述べた。

サントリーなど日本企業は国内市場の人口減少に対応するため、海 外での成長に期待している。ビールと蒸留酒の市場がいずれも引き続き 拡大しているアジアには欧州勢も注目しており、アジアのビール販売に おける最大級の酒造メーカーのシェアが先進国並みの水準に向け高まる 可能性もある。

野村ホールディングスのアナリストらによれば、世界のビール市場 では20年にわたる業界再編の結果、上位10社の販売シェアが約65% と、1998年のほぼ2倍となっている。ただ、こうした支配は先進国市場 に偏っており、野村の試算によると、上位4社のシェアは北米が88%な のに対し、アジアは43%にとどまっている。ベレンベルク銀行のロンド ン在勤アナリスト、フィリップ・モリッシー氏は「この業界は依然とし て相対的には再編が進んでいない」と語った。

原題:Drinks Industry Deals Activity Exceeds 2013 in Less Than a Month(抜粋)

--取材協力:Manuel Baigorri. Editors: Celeste Perri, Paul Jarvis

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