円が全面安、日本株高で売り優勢-祝日明けの米市場見極め

東京外国為替市場では、円が主要16 通貨に対して全面安となった。日本株の上昇を受けて円売り圧力がかか った。

午後3時25分現在のドル・円相場は1ドル=104円51銭前後で取引 されている。一時は104円70銭と、3営業日ぶりの円安値を付けた。日 経平均株価は午後の取引で上げ幅が250円を超える場面が見られた。た だ、株価は引けにかけてやや伸び悩み、円売りの勢いも鈍る格好となっ た。

外為どっとコム総合研究所の石川久美子研究員は、ドル・円相場は 前週末から上値を抑えられていた20日移動平均線を上抜けて、短期的に 「あく抜け感」が出たとして、株価が堅調な間は「ドルの下値を攻める 理由がない」と説明。祝日明けの米国市場で楽観ムードが強くなれば、 もう少しドル高・円安方向に進む可能性もあるとみる。

20日の米株式市場はキング牧師生誕記念日の祝日で休場。この日の アジア時間には主要3株価指数の先物がそろってプラス圏で推移してい る。

一方、日本銀行はこの日から2日間の日程で金融政策決定会合を開 催。ブルームバーグ・ニュースがエコノミスト36人を対象に行った調査 では、全員が今回の会合で政策の現状維持が決まると予想している。追 加緩和の予想時期としては、消費税率引き上げ後の4-6月が12人 (33%)と、最多の回答となっている。

外為オンライン情報サービス室の佐藤正和顧問は、消費増税後の景 気は不透明で、日銀は「そこでは着実に動いてくる」と言い、先行きは 金融緩和方向との見方は崩れていないと指摘。ただ、このところの景気 動向は黒田東彦日銀総裁が望む方向にきており、現状を肯定する発言に なると追加緩和期待が薄れる可能性があるとも言う。

米国では来週29日に連邦公開市場委員会(FOMC)が開かれる。 IGのマーケット・ストラテジスト、スタン・シャム氏(メルボルン在 勤)は、「日米の金融政策に関しては、方向性の違いから、ドル高・円 安に圧力がかかりやすい」と説明している。

--取材協力:Kevin Buckland. Editors: 青木 勝, 崎浜秀磨

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