債券は反落、国内株高・円安や5年入札結果が弱め-日銀会合に警戒も

債券相場は反落。国内株高や円安へ の警戒感に加えて、きょう実施の5年債入札が弱めの結果だったことを 受けて売りが優勢となった。

東京先物市場で中心限月の3月物は前日比横ばいの144円30銭で開 始した。直後から水準を切り下げ、午後に入ると下げ幅を拡大し、取引 終了前には144円02銭と日中取引ベースで10日以来の安値を付けた。結 局は27銭安の144円03銭と、この日の安値圏で引けた。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の332回債利回 りは同0.5ベーシスポイント(bp)高い0.665%で開始。その後は徐々に水 準を切り上げ、午後4時すぎには0.685%と10日以来の高水準まで達し た。20年物147回債利回りは2bp高い1.55%と8日以来の高水準。30年 物の41回債利回りも1.5bp高い1.71%と8日以来の水準に上昇した。

RBS証券の福永顕人チーフ債券ストラテジストは、「年初からの 円高・株安を受けて金利は低下したが、前週の30年債入札や流動性入札 で思ったほど需要がないことが確認されていた。買いがついてこない中 で、きょうは株価やドル・円相場の反発で債券は売られている」と説明 した。

財務省がこの日実施した表面利率0.2%の5年利付国債(116回債) の入札結果によると、最低落札価格は99円96銭と事前予想を1銭下回っ た。小さければ好調とされるテール(最低と平均落札価格との差)は1 銭と前回のゼロ銭から拡大した。投資家需要の強弱を示す応札倍率 は3.72倍と前回の4.43倍から低下した。

RBS証の福永氏は、入札について「ほぼ予想通りながら若干弱め の結果。強くはなく、需要があまりないことを示した」と分析した。入 札結果を受けて、5年物の116回債利回りは1.5bp高い0.215%と10日以 来の水準に上昇した。

日銀決定会合

この日の国内株式相場は上昇。TOPIXは前日比0.2%高 の1295.95で引けた。一時は0.8%高となった。外国為替市場で円は1ド ル=104円台後半まで下落した。

日本銀行は21、22日の2日間の日程で金融政策決定会合を開催。国 内景気は回復基調にあり、今回の会合で金融政策の据え置きが決まる見 込み。エコノミスト36人を対象にブルームバーグ・ニュースが行った調 査では全員が現状維持が決まると予想している。

野村証券の松沢中チーフストラテジストは、「あすの日銀会合で は、物価見通し上方修正や総裁会見での景気強気論など追加緩和を否定 するようなメッセージを警戒しなければならない」と指摘する。日銀会 合の結果発表日には国債買い入れオペを実施しない慣例があるとし、今 回の5年債入札から日銀オペまで超短期間のディーリングを行う向きに とっては「躊躇(ちゅうちょ)する材料になる」とも指摘していた。

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