豊田合成:来期も設備投資は拡大見通し、3期連続増-荒島社長

トヨタ自動車グループの部品メーカ ー、豊田合成の来期(2015年3月期)の設備投資額は今期計画の435億 円(前期比12%増)を上回る見通しだ。15年以降に投入が予想される顧 客の新型車向け受注などに対応するため、新興国や北米などで能力を増 強する。

豊田合成の荒島正社長は20日、愛知県清須市の本社でのインタビュ ーで、来期の設備投資の見通しについて、今期計画からは「間違いなく 増えるだろう」と話した。具体的な水準については言及を控えた。15年 から17年ぐらいにかけて顧客の自動車メーカーで大きなモデルチェンジ があるとした上で、「そういうところに合わせて新しい工法や製品も開 発したいし、それに応じた設備投資も必要であればやっていかないとい けない」と述べた。

荒島氏によると、来期に想定される主な投資としては、昨年設立し たブラジル工場の本格稼働に伴う設備のほか、インドネシアでも夏ごろ をめどに既存の工場敷地内に新たに建屋を増設する計画。北米も「思っ た以上に市場の回復が早く、キャパ不足」だとして、少しずつ能力増強 をしていると話した。ブラジル工場では自動車用ゴム・樹脂部品を製造 する。

こうした設備投資の効果は来期の業績に「それほど効いてこないか もしれない」とし、投資の果実が得られるのは16年3月期以降になると の見方を示した。新興国の労務費の上昇などで足元では収益的に厳しく なっているとした上で、さらなる原価低減で対抗し、来期に関しても売 上高、利益、利益率ともに「落としたくない」とした。

豊田合成の設備投資額は09年3月期に582億円だったが、その後 は10年3月期に341億円まで減少。12年3月期以降は上昇を続け、今期 は計画額に達すれば3年連続の増加となる。

設備投資コスト抑制は進ちょく

荒島氏は昨年のインタビューで、競争力を高めるために設備投資に かかるコストを従来比で2-3割程度は減らしたいと意欲を示してい た。海外で生産品目が違い、距離も離れている複数の工場の間接部門を 1カ所にまとめるなど具体的な取り組みの成果が出始めているとした上 で、一連の投資を終え、設備の更新を終えた後には従来よりも筋肉質で 効率的な生産体制に「絶対にしていかないといけない」と話した。

豊田合成は自動車用のエアバッグ、ハンドル、バンパーやラジエー タグリルなど内外装部品のほか、ランプなど発光ダイオード(LED) 関連製品を製造。昨年3月末時点の筆頭株主はトヨタで、発行済み株式 の約43%を保有している。

豊田合成の株価は21日午前終値で、前日比0.5%高の2273円。年初 来では7.1%の下落となっている。

--取材協力:向井安奈. Editors: 浅井秀樹, 中川寛之

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