1月20日の海外株式・債券・為替・商品市場

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は 次の通り。

◎外為:円が対ドルで3日続伸、中国の成長鈍化で質への逃避

20日の外国為替市場で円はドルに対して3営業日続伸。中国の2013 年10-12月(第4四半期)の成長が鈍化したことから、安全とされる円 への資金逃避が進んだ。

円は主要16通貨の大半に対して上昇。中国国家統計局が20日発表し た10-12月期の国内総生産(GDP)は前年同期比7.7%増と、7-9 月(第3四半期)の7.8%増から伸びが鈍化した。ブルームバーグ・ニ ュースがまとめた市場予想は7.6%増だった。

ドルはユーロに対しアジア時間に8週間ぶり高値に達した後、下落 に転じた。ブラジル・レアルは過去3週間の高値に上昇。オーストラリ ア・ドルは5日ぶりに反発した。米国の株式・債券市場はキング牧師生 誕記念日の祝日で休場。

カナダ・ナショナル銀行の外国為替担当マネジングディレクター、 ジャック・スピッツ氏は「円ショートが積み上がっていたため、一部に 買い戻しが見られた」と指摘、「発表された統計から強い結論を引き出 すことは避けたい。オーストラリア・ドルにより強い影響があったよう に見える」と述べた。

ニューヨーク時間午後2時14分現在、円は対ドルで0.1%高の1ド ル=104円17銭。ドルは対ユーロで0.2%安の1ユーロ=1.3564ドル。ア ジア時間には一時、昨年11月25日以来の高値の1.3508ドルを付けた。円 は対ユーロでほぼ変わらずの1ユーロ=141円31銭。

ラボバンク・インターナショナルのシニア為替ストラテジスト、ジ ェーン・フォーリー氏(ロンドン在勤)は「中国は構造改革を実施する 必要に迫られており、市場は同国の成長見通しを懸念している」と話し た。

ドル強気見通し

ブルームバーグが集計したエコノミストの予想中央値によると、ド ルは年末までに対円で1ドル=110円、対ユーロで1ユーロ=1.28ドル に上昇すると見込まれている。

JPモルガン・チェースのグローバル為替戦略責任者、ジョン・ノ ーマンド氏(ロンドン在勤)は「われわれの予測では米国経済は今年、 過去3年に比べより力強い成長を示すだろう。この強い経済を背景に米 金融当局は大規模資産購入の縮小をさらに進めることが可能になる」と 指摘、「ドルは中央銀行がなお金融緩和を進めている国や経常収支赤字 国通貨の大部分に対して上昇する可能性が高い」と述べた。

原題: Yen Gains for a Third Day Versus Dollar as Chinese Growth Slows(抜粋)

◎米国株・国債・金・原油:キング牧師生誕記念日の祝日で休場。

◎欧州株:ほぼ変わらず、6年ぶり高値付近-銀行株下落、高級品高い

20日の欧州株式相場はほぼ変わらず。前週末までの2週間の上昇 で、指標のストックス欧州600指数は6年ぶり高値を付けていた。高級 品関連銘柄が上昇した一方、銀行株は下げた。米株価指数先物もほぼ横 ばいとなっている。

ドイツ銀行は2012年9月以降で最もきつい値下がり。昨年10-12月 の税引き前損益が予想外の赤字となったことが売り材料。フランスの自 動車メーカー、プジョーシトロエン(PSA)は11%の大幅安。事情に 詳しい関係者によれば、同社取締役会が30億ユーロの増資計画を承認し た。サングラス「レイバン」などを手掛けるイタリアのルクソティカ・ グループは4%上昇。同銘柄の投資判断をドイツ銀行が引き上げた。

ストックス欧州600指数は前週末比0.1%安の335.50で終了。前週 は1.8%上げ年初来上昇率が2.3%に達し、同指数の株価収益率 (PER、予想収益ベース)は14.1倍となった。これに対し5年平均 は12.1倍。

EFG銀行(ジュネーブ)の株式・デリバティブ取引責任者、アレ ックス・ニール氏はインタビューで、「アジア株安やドイツ銀行から失 望する内容の発表があったものの、欧州で相場が持ちこたえたことが安 心感をもたらしている」と語った。

米S&P500種株価指数先物は0.1%未満の下げとなっている。この 日の米国株式市場はキング牧師生誕記念日の祝日のため休場。

20日の西欧市場では18カ国中11カ国で主要株価指数が下落。英 FTSE100指数は0.1%高。独DAX指数は0.3%、仏CAC40指数 は0.1%それぞれ下げた。

原題:European Stocks Little Changed After Two-Week Gain for Stoxx 600(抜粋)

◎欧州債:アイルランド債を中心に総じて上昇-ムーディーズが格上げ

20日の欧州債市場ではアイルランド国債が4営業日続伸。格付け会 社ムーディーズ・インベスターズ・サービスが同国の信用格付けを投資 適格級に引き上げたことから高債務国の資産に対する信頼感が高まり、 域内諸国の国債は総じて上昇した。

アイルランド10年債利回りは2011年9月以降で最も低下。ムーディ ーズは17日にアイルランドの格付けを「Baa3」に1段階引き上げ、 格付けのアウトルック(見通し)を「ポジティブ(強含み)」とした。 スペイン国債も値上がりし、10年債利回りは06年以降の最低を付けた。 同年限のイタリア国債利回りは昨年5月以来の低水準。ドイツ国債の利 回りは6週間ぶり低水準まで下げた。

ダンスケ銀行(コペンハーゲン)のチーフアナリスト、アラン・フ ォンメイレン氏は「アイルランドが危機を脱したのは確実で、それが格 付けに反映され始めた」と指摘。「周辺国債の利回り低下は続くだろ う」と付け加えた。

ロンドン時間午後4時40分現在、アイルランド10年債利回りは前週 末比20ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の3.24%。これ は11年9月29日以来の大幅低下。同国債(表面利率3.4%、2024年3月 償還)価格は1.695上げ101.335。

2年債利回りは10bp低下し0.70%。一時は0.66%と、ブルームバ ーグが03年11月にデータ集計を始めて以来の最低を記録した。

スペイン10年債利回りは3bp下げ3.69%。06年9月以来の低水準 となる3.64%まで下げる場面もあった。同年限のイタリア国債利回りは 一時4bp低下の3.78%と、昨年5月3日以降で最低となった。

ドイツ10年債利回りは1bp低下の1.74%。先月3日以来の低水準 となる1.73%まで低下する場面もあった。フランス10年債利回りは2b p下げ2.39%。

英国債相場は前週末からほぼ変わらずで、10年債利回りは2.82%と なった。17日には2.80%まで下げ、先月2日以来の低水準を付けた。同 国債(表面利率2.25%、2023年9月償還)価格は95.195。

原題:Irish Bonds Lead Rally in Euro-Area Debt After Moody’s Upgrade(抜粋) Pound Falls From One-Week High Versus Euro Amid BOE Speculation (抜粋)

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