ドイツ銀:厳しい14年予想、訴訟費用や債券収入減が懸念材料

ドイツ最大の銀行、ドイツ銀行 は、2014年が厳しい年になるとの見通しを示した。13年10-12月(第4 四半期)は法務コストの増大と債券トレーディング収入の減少によって 予想外の赤字となった。

欧州の低金利と銀行サービスの需要低下も同行が今年直面する逆風 の一部だと、アンシュー・ジェイン共同最高経営責任者(CEO)が20 日、アナリストとの電話会議で述べた。

スイスの同業のUBSなどと同様、ドイツ銀も金利や為替レートの 操作疑惑をめぐる調査に直面している。さらに、ジェインCEOによれ ば同行では、強化される銀行資本規制の順守に向けた資産圧縮に伴い債 券トレーディング収入が減りつつある。

ドイツ銀の昨年第4四半期は、税引き前で11億5000万ユーロ (約1622億円)の赤字。訴訟関連で5億2800万ユーロの費用を計上した ほか、事業再編などに伴う費用が発生した。ブルームバーグが集計した アナリスト6人の予想平均は税引き前で6億2850万ユーロの黒字だっ た。同行は予定より10日早く決算を発表した。

ウィンゲート・アセット・マネジメントの最高投資責任者 (CIO)、チャド・パドウィッツ氏は「法務費用と再編コストがたっ ぷり入った、かなりひどい決算だ」とコメントした。ドイツ銀株は一時 6%余り下げた。

12年10-12月期も税引き前損失を計上したが、その赤字幅は31 億7000万ユーロとさらに大きかった。13年7-9月(第3四半期)は法 的費用の引当金を12億ユーロ積み増したため、利益がほぼ帳消しになっ た。

ケプラー・シュブルーのアナリスト、ディルク・ベッカー氏はブル ームバーグテレビジョンとのインタビューで、「14年も難しい年になる だろう。さらに20億ユーロの訴訟費用と多額の再編コストがかかる公算 だ」と語った。

発表によると、昨年第4四半期の投資銀行・トレーディング部門収 入は前年同期比27%減、債券トレーディング収入は31%減だった。メデ ィオバンカのアナリスト、クリストファー・ウィーラー氏は「債券収入 の減少が懸念材料だ。先週決算を発表した米国勢に比べはるかに弱い」 と指摘した。同氏はドイツ銀株の投資判断を売りとしている。

ドイツ銀株は5.4%安の37.21ユーロで取引を終了した。

--取材協力:Narayanan Somasundaram. Editor: Frank Connelly

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE