ユーロ圏銀行108兆円の資本不足も、仏独が最も大きい-NY大

欧州中央銀行(ECB)によるバラ ンスシートの「包括的評価」の対象となるユーロ圏の銀行について、最 大7670億ユーロ(約108兆円)の資本不足の状態にあるという研究結果 が公表された。

ニューヨーク大学のバイラル・アチャーリャ教授とドイツの欧州経 営技術大学院(ESMT)のザッシャ・シュテフェン准教授は15日付の 共同論文で、資本の不足額はフランスの銀行が計2850億ユーロで最も多 く、ドイツの銀行が最大1990億ユーロでこれに続くと分析した。

包括的評価の資産査定(AQR)部分については、「包括的かつ決 定的なAQRによって、欧州の多くの周辺国および中核国の銀行で大幅 な資本不足が明らかになる可能性が最も高い」との見解が示された。

研究報告はAQRの対象となる124の域内行のうち109行を検証した 結果、ドイツの州立銀行に特に高いリスクを認定し、「ドイツには増資 あるいはベイルインを迫られる可能性がある公営銀行が数多く存在す る」と指摘。スペインの銀行の資本不足は920億ユーロ、イタリアは450 億ユーロと見積もった。

シュテフェン准教授らは「多くの銀行の資本不足には普通株発行と 劣後債の減免で対処可能であることが研究結果で示された」としながら も、「しかし、システム全体にとって重要な金融機関や他の銀行の場合 もある債券保有者に損失負担を求めざるを得ないケースでは、一部の銀 行は公的資金の支えを必要とする」と予想し、ベルギーとキプロス、ギ リシャの銀行セクターにその可能性が高いと分析した。

原題:European Banks Face $1 Trillion Gap Before Review, Study Shows(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE