中国:10-12月の経済成長、勢い失う-生産や投資の伸び鈍化

:中国の2013年10-12月(第4四半 期)の経済成長は減速した。昨年12月の工業生産や固定資産投資などの 伸びが鈍化し、景気の勢いが弱まった。中国当局が信用の伸びを抑制し ていることで、14年の成長見通しも圧迫されている。

国家統計局が20日発表した10-12月期の国内総生産(GDP)は前 年同期比7.7%増と、7-9月(第3四半期)の7.8%増から鈍化した。 ブルームバーグ・ニュースがまとめた市場予想中央値の7.6%増は上回 った。

中国指導部は広範な政策シフトを進め、借り入れで増やした投資の 抑制に取り組んでいるが、景気減速を受けてその方針が試されることに なる。習近平国家主席は就任1年目に「比較的速いペース」の成長とい う目標を掲げなかった。

クレディ・アグリコルCIBのシニアエコノミスト、ダリウス・コ ワルツィク氏(香港在勤)は「経済成長の勢いは明らかに弱まりつつあ る。10-12月期は後半になるにつれて景気減速がはっきりとしてきた」 と指摘。今年は景気拡大ペースが鈍化するとの見通しを示した。

10-12月期は前期比では1.8%増。エコノミスト予想中央値は2% 増、7-9月期は2.2%増だった。

13年の成長率

13年通年の成長率は7.7%で、12年と同じペース。ブルームバーグ が市場関係者を対象に先月実施した調査によると、14年の成長率 は7.4%と、1990年以来の低水準にとどまる見通しだ。

統計局の馬建堂局長は20日の会見で、14年の中国の経済成長は安定 的なものになるとの見方を示した。サービス業を含む第3次産業が GDPに占める割合は、主に製造業から成る第2次産業を13年に初めて 上回ったと同局長は説明した。

国営の新華社通信が17日報じたところでは、李克強首相は先週、エ コノミストや企業幹部らを前に、政府の今年の政策と計画では経済成長 を「合理的な範囲内」に維持することに重点を置くとの方針を示した。 同首相は昨年7月時点で、自身にとっての経済成長の「最低水準」は 7%だと述べていた。

20日の発表では、昨年12月の工業生産は前年同月比9.7%増。市場 予想中央値は9.8%増、11月は10%増だった。12月の小売売上高は 同13.6%増で予想中央値と一致した。

13年通年の都市部固定資産投資は前年比19.6%増。ブルームバーグ がまとめた予想中央値は19.8%増、12年は20.6%増だった。

金融リスク

中国人民銀行(中央銀行)は先週、市中銀行に対して貸し出しペー スを抑制するよう警告。また地方政府の資金調達機関を「整理」する方 針を示した。審計署(会計検査院に相当)は偶発債務を含む地方政府の 債務が昨年6月末で過去最大の17兆9000億元(約308兆円)に膨らんだ と発表している。

みずほセキュリティーズアジアのアジア担当チーフエコノミスト、 沈建光氏(香港在勤)は「シャドーバンク(影の銀行)のリスクが露呈 している。この問題を制御できるかどうかが今年の主要課題だ」と指 摘。「今年は輸出が改善するだろう。消費は堅調だ。しかし投資は一段 と落ち込むと思われる」と述べた。

中国は人口動態上の問題にも直面している。統計局によると、生産 年齢人口は昨年244万人減少と、2年連続で減った。所得格差を示すジ ニ係数は13年に0.473で、12年の0.474とほぼ同水準だった。国連は0.4 を超えると社会不安が高まる恐れがあると規定している。

原題:China Expansion Loses Momentum as Investment Gains Ease: Economy(抜粋)

--Xin Zhou、Xiaoqing Pi, 取材協力:Ailing Tan、Li Liu、Kevin Hamlin、Nerys Avery. Editors: Scott Lanman, Nerys Avery

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