債券は上昇、米債高・国内株安で買い優勢-日銀オペの影響は限定的

債券相場は上昇。前週末の米国債相 場が続伸したことや国内株安が買い手掛かりとなった。一方、日本銀行 がきょう実施した長期国債買い入れオペ結果の影響は限定的だった。

東京先物市場で中心限月の3月物は前週末比12銭高の144円32銭で 始まり、直後に144円34銭まで上昇。その後は144円30銭付近でもみ合っ た。午後に入ると144円26銭まで伸び悩んだが、再び一進一退となり、 結局は10銭高の144円30銭で引けた。

大和証券の山本徹チーフストラテジストは、「債券は株価やドル・ 円の上値が重いことが影響して小じっかり。昨年末時点では日経平均株 価が1万7000円を目指し、ドル・円は105円から106円へ行くような勢い があったが、年明け以降は一気に行く感じではない」と話した。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の332回債利回 りは同1ベーシスポイント(bp)低下の0.66%で開始。午後の取引開始後 に0.665%に低下幅を縮めたが、3時前からは再び0.66%で推移した。

超長期債で20年物の147回債利回りは0.5bp高い1.545%で始まった が、午後に水準を切り下げ、3時すぎには1bp低い1.53%に低下し た。30年物の41回債は0.5bp高い1.705%で推移した後、午後3時すぎか らは1.695%に下げた。

20日の東京株式相場は下落。TOPIXは前週末比0.3%安 の1293.86で引けた。一時は0.6%安となった。東京外国為替市場で円は 1ドル=104円台前半中心。朝方には103円86銭と約1週間ぶりの円高水 準を付ける場面もあった。一方、前週末の米債相場は続伸し、米10年国 債利回りは2bp低下の2.82%程度となった。

メリルリンチ日本証券の大崎秀一債券ストラテジストは、「米債相 場の上昇もあって先物はしっかり。割高感がやや解消した10年債には押 し目買いも見込まれる」と話していた。

日銀がきょう実施した長期国債の買い入れオペ(総額5100億円)の 結果によると、残存期間「5年超10年以下」の応札倍率が3.46倍と前回 の2.73倍から上昇した。一方、「1年以下」は5.76倍と前回の6.42倍か ら低下した。落札利回りは市場実勢付近との見方が出ており、相場の反 応は鈍い。

財務省はあす21日に5年利付国債(1月発行)の入札を実施する。 前回入札された5年物の116回債利回りは前週末比横ばいの0.205%で取 引されており、表面利率(クーポン)は前回債と同じ0.2%となる見込 み。発行額は2兆7000億円程度。

大和証の山本氏は、同入札について「利回り0.2%割れでは水準的 に物足りないが、0.2%台なら大丈夫だろう。いつも通りに無難な結 果」になるとの見通しを示した。

--取材協力:赤間信行. Editors: 山中英典, 青木 勝

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