ソフトバンク、独テレコムとTモバイル株取得で交渉-関係者

ソフトバンクは傘下の米スプリント と、TモバイルUSの統合を目指しているが、統合への障害を解消する ためTモバイルUSの株式67%を保有するドイツテレコムと直接交渉を 行っている。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。

関係者の1人によると、ソフトバンクは銀行団から資金面での保証 を得ているが、合意までにはなお数カ月を要する可能性がある。情報は 非公開だとして関係者が匿名で語った。関係者2人によれば、未解決の 問題には、ソフトバンクがドイツテレコムの持ち分に対しどれほどの現 金や株式を支払うのかや、スプリントとTモバイルをどのように統合す るのかが含まれる。

関係者の1人によれば、ドイツテレコムは全額現金での提案を望ん でいるが、ソフトバンクは可能な限り最大限の現金支払いを目指してい るという。ドイツテレコムの持ち分の時価総額は約260億ドル(約2 兆7000億円)。関係者が先月明らかにしたところでは、ソフトバンクの 孫正義社長はゴールドマン・サックス・グループやみずほ銀行、クレデ ィ・スイス・グループなどから約200億ドルの調達を目指している。

スプリントとTモバイルが統合されれば米AT&Tやベライゾン・ コミュニケーションズに対して長期的な成功を収める可能性が高まると みられる。別の関係者によれば、スプリントは交渉をコントロールする 立場になく、孫社長が交渉を進めるかどうかの判断を下すことになると 認識しているという。

規制当局

関係者の1人の話では、取引の大枠はまだ定まっておらず、ドイツ テレコム、ソフトバンク、スプリント、Tモバイルの各取締役会の合意 が必要になる。関係者らはさらに、規制当局が異議を唱える可能性もあ るとした。

ソフトバンクとドイツテレコムの広報担当には連絡が取れていな い。スプリントの広報担当ビル・ホワイト氏とTモバイルの広報担当ア ン・マーシャル氏はいずれもコメントを控えた。

関係者2人によれば、当局が取引を認めなかった場合の巨額規約金 の問題も解決する必要がある。

メドレー・グローバル・アドバイザーズのアナリスト、ジェフリ ー・シルバ氏(ワシントン在勤)はインタビューで、スプリントによる Tモバイル株取得案は「連邦規制当局や反トラスト当局の強い抵抗に遭 うだろう」と指摘した。

ニューストリート・リサーチのアナリスト、ジョナサン・チャップ リン氏は顧客向けリポートで、仮に米衛星テレビ会社2位のディッシ ュ・ネットワークがスプリントのネットワークを利用して携帯通信向け 周波数帯によるサービスを提供することで合意し、ディッシュが携帯電 話事業に参入すれば、新たな競合企業の出現を理由に当局はスプリント によるTモバイル株取得を承認する可能性があるとの分析を示した。

ディッシュの広報担当、ボブ・トーブス氏はコメントを控えた。

原題:SoftBank Said to Seek Sprint-T-Mobile Deal With Finances Assured(抜粋)

--取材協力:Scott Moritz、谷口崇子. Editors: Mohammed Hadi, Crayton Harrison

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