1月17日の海外株式・債券・為替・商品市場

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は 次の通り。

◎NY外為:ドル指数一時4カ月ぶり高水準、住宅指標に反応

ニューヨーク外国為替市場ではドルが買われ、ドル指数は一時4カ 月ぶりの高水準をつけた。昨年12月の米住宅着工件数は市場予想より小 幅な減少にとどまった。

1月の米ミシガン大学消費者マインド指数が予想外に低下したこと を受けて、ドルは一時伸び悩んだ。米リッチモンド連銀のラッカー総裁 は講演で、労働市場の著しい改善を考えれば米連邦公開市場委員会 (FOMC)がこの先の会合で資産購入規模のさらなる縮小を検討する 可能性は高いと述べた。

野村セキュリティーズ・インターナショナルの外国為替ストラテジ スト、チャールズ・サンタルノー氏(ニューヨーク在勤)は電話インタ ビューで、「ミシガンは予想より弱かったが、市場はあまり反応しなか った」と指摘。「ドルはこの先ほぼすべての通貨に対して上昇するだろ う。非常に広範なドル高だ」と述べた。

ニューヨーク時間午後5時現在、主要10通貨に対するドルの動きを 示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.3%上昇 の1032.39。一時は1032.84と、昨年9月9日以来の高水準をつけた。週 間では0.8%上昇。

ドルは対ユーロで0.6%高の1ユーロ=1.3541ドル。一時は1.3517 ドルと、昨年11月26日以来の高値となった。ドルは対円でほぼ変わらず の1ドル=104円32銭。ユーロは対円で0.6%安の1ユーロ=141円25 銭。

米経済指標

米商務省が発表した昨年12月の住宅着工件数(季節調整済み、年率 換算、以下同じ)は99万9000戸と、前月から9.8%減少した。ブルーム バーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想の中央値は98万5000戸だ った。これを背景に、ドルは対ユーロで上げ幅を拡大した。

住宅着工件数は2013年年間では前年比18.3%増の92万3400戸となっ た。これは07年(136万戸)以来で最高。

コメルツ銀行のシニア通貨ストラテジスト、ピーター・キンセラ氏 (ロンドン在勤)は、この住宅指標は「良好な統計で、基本的には米経 済の前向きな展望を表している」と指摘。「ドルは全般的に若干ながら 上昇している」と述べた。

米連邦準備制度理事会(FRB)が発表した12月の鉱工業生産指数 (製造業、鉱業、公益事業の生産を対象、季節調整値)は前月比0.3% 上昇。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想と一致した。前月は 1%上昇と、速報値の1.1%上昇から修正された。

1月の米トムソン・ロイター/ミシガン大学消費者マインド指数 (速報値)は80.4と、前月の82.5から低下した。ブルームバーグ・ニュ ースがまとめたエコノミスト予想の中央値は83.5だった。

「ドルの主要なテーマ」

FOMCは先月の会合で月額の債券購入を従来の850億ドルから750 億ドルに縮小することを決めた。リッチモンド連銀のラッカー総裁はこ の日、「同プログラムを終えるためのプロセスを開始したのは理にかな う」と話した。

BNYメロンのチーフ為替ストラテジストのサイモン・デリック氏 は「緩和縮小に関するFOMC当局者の今週の発言は一定していた。こ うした債券購入の縮小を続けていくということが、ドルの主要なテーマ になると考える」と述べた。

原題:Dollar Rises to 4-Month High on Housing’s Best Year Since 2007(抜粋)

◎米国株:総じて安い、GE決算やインテル売上高見通しを嫌気

米株式相場は総じて安い。ゼネラル・エレクトリック(GE)の決 算やインテルの売上高見通しを嫌気した。S&P500種株価指数はこの 日下げ、週間ベースでも下落となった。

GEが安い。決算では製造業部門の利幅が同社が示した予想に届か なかった。インテルも下落。売上高予想を受け、パソコン市場の成長見 通しに懸念が広がった。小荷物輸送ユナイテッド・パーセル・サービス (UPS)も売られた。同社が示した暫定集計によると、昨年10-12月 (第4四半期)の利益はアナリスト予想に届かなかった。一方でアメリ カン・エキスプレスは上昇。10-12月期の利益が倍増したことが好感さ れた。

S&P500種株価指数は前日比0.4%安の1838.70。ダウ工業株30種 平均は41.55ドル(0.3%)高の16458.56ドル。20日はキング牧師生誕記 念の祝日で休場となる。

USバンク・ウェルス・マネジメントのシニア株式ストラテジス ト、ジム・ラッセル氏は「市場参加者は企業の決算発表に手掛かりを求 めている」と指摘。「第4四半期決算の重要度と同じくらい、多くの投 資家は今年早い段階の状況に関する兆候をつかむため、企業の業績ガイ ダンスに注目している。今年は勝ち組と負け組に分かれるだろう。この 決算シーズンでも、これまでのところそれが見られる」と続けた。

米株式相場は前日下落した。シティグループやCSXなどの決算が 期待外れな内容だったことが手掛かり。ベスト・バイは急落した。

S&P500種

5年にわたる強気相場で、S&P500種は弱気相場で付けた安値か ら170%余り上昇。バリュエーションは09年来の高水準付近に押し上げ られた。ブルームバーグがまとめたデータによると、S&P500種指数 の株価収益率(PER、予想ベース)は15.6倍と、過去5年間の平均 値14.1倍を上回っている。

S&P500種の構成銘柄ではこの日、GEやモルガン・スタンレー など7社が決算を発表。ブルームバーグの実施したアナリスト調査によ ると、構成銘柄全体では第4四半期に1株利益が6%増、売上高は2% 増が見込まれている。

ウィルバンクス・スミス・アンド・トーマス・アセット・マネジメ ント(バージニア州ノーフォーク)のウェイン・ウィルバンクス最高投 資責任者(CIO)は、「今年の相場は上昇が続かないようだ」とし、 決算はまずまずだが相場が上昇するには決算が非常に良い内容になる必 要がある」と続けた。

業種別指数は全て下落

シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数( VIX)は0.7%低下し12.44。年初来では9.3%下げている。

S&P500種の業種別10指数は全て下落。生活必需品やテクノロジ ーなどの下げが目立った。

GEは2.3%安の26.58ドル。インテルは2.6%下げて25.85ドル。

UPSは0.6%安の99.91ドル。アメックスは3.6%上昇し90.97ドル と上場来高値となった。

モルガン・スタンレーは4.4%高の33.40ドル。同社の10-12月決算 は、利益がアナリスト予想を上回った。株式トレーディング収入が増加 したほか、ブローカー部門の収入が過去最高となった。

原題:Most U.S. Stocks Decline as Results From GE to Intel Disappoint(抜粋)

◎米国債:10年債利回りは2日連続低下、経済統計を材料視

米10年債利回りは前日に続き低下。景気回復が平たんではないこと が経済統計から示された。米金融当局は月間資産購入額の減額を検討し ている。

2年債と10年債の利回り格差は過去7週間での最小に縮小した。リ ッチモンド連銀のラッカー総裁が今年の経済成長率を2%と予想した が、これはブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想中央 値(2.8%)を下回った。週間ベースの米国債は3週連続高。朝方発表 された住宅着工や鉱工業生産は減速、消費者マインド指数は低下した。

ドイツ銀行プライベート・ウェルス・マネジメントの債券トレーデ ィング責任者、ゲーリー・ポラック氏(ニューヨーク在勤)は「強弱の 混在した経済統計が相場の今の材料だ」と述べ、「当局は緩やかなペー スで縮小を続けるだろう」と続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後4時59分現在、10年債利回りは前日比2ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01%)低下の2.82%。同年債(表面利率2.75%、2023年11月 償還)価格は99 13/32。

米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉報告によると、ヘッジフ ァンドなど大口投機家による10年債先物の持ち高は14日に、ショート (売り持ち)がロング(買い持ち)を5万790枚上回った。これは昨 年10月以来で最少のネットショートとなった。前週はネットショートが 7万7255枚だった。

先進国との利回り比較

ブルームバーグ米国債指数に採用されている国債利回りは平 均1.61%。ブルームバーグが調査している米国債を除くベースでの先進 国ソブリン債利回りは1.46%となっている。

2年債と10年債の利回り格差は2.45ポイントと、11月27日以降で最 小をつけた。過去1年間での平均値は2.08ポイント。

商務省が発表した昨年12月の住宅着工件数(季節調整済み、年率換 算)は99万9000戸と、前月から9.8%減少した。前月は111万戸に修正さ れ、これは2007年11月以来の高水準。ブルームバーグ・ニュースがまと めたエコノミスト予想の中央値は98万5000戸だった。住宅着工許可件数 は前月比3%減の98万6000件。

米連邦準備制度理事会(FRB)が発表した12月の鉱工業生産指数 (製造業、鉱業、公益事業の生産を対象、季節調整値)は前月比0.3% 上昇。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想と一致した。前月は 1%上昇。

消費者マインド指数

1月の米トムソン・ロイター/ミシガン大学消費者マインド指数 (速報値)は80.4と、前月の82.5から低下した。ブルームバーグ・ニュ ースがまとめたエコノミスト予想の中央値は83.5だった。

ラッカー総裁はリッチモンドで講演し、労働市場の著しい改善を考 えれば、米連邦公開市場委員会(FOMC)はこの先の会合で資産購入 規模のさらなる縮小を検討する可能性が高いと述べた。

ブルームバーグがエコノミストを対象にまとめた調査によると、10 年債利回りは年末までに3.4%に上昇すると予想されている。

原題:U.S. 10-Year Yields Decline for a Second Day on Economic Outlook(抜粋)

◎NY金:続伸、ミネアポリス連銀総裁発言で-週間は4週連続高

ニューヨーク金先物相場は続伸。米ミネアポリス連銀のコチャラコ タ総裁が経済刺激に向けてさらなる措置が必要との認識を示したことが 背景。金は週間ベースでは8月以来最長の連続上昇となった。

シティグループの商品先物スペシャリスト、スターリング・スミス 氏(シカゴ在勤)は電話インタビューで、「ハト派的なコメントが明ら かに追い風になっている」と指摘。「市場はあらゆる米経済指標や金融 当局者の発言からヒントを得ようと注目している」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物2 月限は前日比0.9%高の1オンス=1251.90ドルで終了。10日以来の大幅 上昇となった。週間では0.4%上げて、4週連続の上昇。

原題:Gold Rises, Caps Fourth Straight Weekly Gain, on Stimulus Bets(抜粋)

◎NY原油:反発、2週間ぶり高値-経済統計を好感

ニューヨーク原油先物相場は反発。2週間ぶりの高値を付けた。鉱 工業生産指数など米経済指標が景気加速を示唆したことが買いを誘っ た。

ストラテジック・エナジー・アンド・エコノミック・リサーチ(マ サチューセッツ州ウィンチェスター)のマイケル・リンチ社長は「相場 上昇は景気見通しの改善を反映している。景気回復は燃料需要の増加に つながる」と指摘した。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物2月限は前日 比41セント(0.4%)高の1バレル=94.37ドルと、終値としては2日以 来の高値となった。週間では1.8%高。

原題:WTI Crude Advances to Two-Week High on U.S. Economic Strength(抜粋)

◎欧州株:ストックス600指数、6年ぶり高値-鉱山株が高い

17日の欧州株式相場は上昇。指標のストックス欧州600指数は6年 ぶり高値を付けた。鉱山株の上げが目立った。昨年12月の米住宅着工件 数が予想を上回ったことも材料視された。

スイスのグレンコア・エクストラータと英豪系リオ・ティントが大 きく上げた。これを手掛かりに、素材銘柄指数は8月以降で最大の3日 続伸となった。フランスのホテル会社アコーは1.6%上昇。同社の2013 年利益は見通し上限に達したもよう。一方、英蘭系石油会社ロイヤル・ ダッチ・シェルは下落。探査コスト上昇と生産量減少が第4四半期の利 益を損ねたことを明らかにした。

ストックス欧州600指数は前日比0.6%高の335.82で終了。週間ベー スでは1.7%上げ、2週続伸となった。

アッシュバートン(英ジャージー)の投資マネジャー、ベロニカ・ ペクラナー氏は電話インタビューで、「欧州株は新年に良いスタートを 切った」とし、「今年は欧州企業の増益に対する期待が高い」と語っ た。

米商務省が発表した12月の住宅着工件数は99万9000戸と、前月か ら9.8%減少した。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト 予想の中央値は98万5000戸だった。

17日の西欧市場では、18カ国中15カ国で主要株価指数が上昇。スウ ェーデンのOMXストックホルム30指数は0.6%上げ、2000年9月以来 の高値となった。

原題:European Stocks Rise to a Six-Year High as Mining Companies Gain(抜粋)

◎欧州債:ポルトガル債が12日続伸、S&Pがウォッチ指定外す

17日の欧州債市場では、ポルトガル国債が上昇し、2016年2月償還 債の利回りは12営業日連続で低下した。格付け会社スタンダード・アン ド・プアーズ(S&P)が同国を、格下げ方向の「クレジットウォッ チ」指定から外したことが手掛かり。

ユーロ圏の高債務国の国債は今月に入ってからの上げ幅を拡大。ソ ブリン債危機からの回復を背景に、周辺国の資産に対する信頼感が高ま っている。アイルランド国債も上昇。ドイツ10年債利回りは先月4日以 来の低水準を付けた。

クレディ・アグリコルCIB(ロンドン)の欧州金利戦略責任者、 ルカ・イェリネック氏は「ポルトガルが今回の危機から脱すると私はみ ており、大半の市場関係者もこうした見方を強めている」と発言。同氏 によれば、ポルトガル10年債のドイツ10年債に対する利回り上乗せ幅 (スプレッド)は現在の349ベーシスポイント(bp、1bp =0.01%)から年内に250bpまで縮小するという。

ロンドン時間午後4時32分現在、16年2月に満期を迎えるポルトガ ル国債の利回りは前日比11bp低下の2.39%。12営業日連続の利回り低 下は昨年7月以降で最長。同国債の価格は0.215上げ107.98となった。

アイルランド10年債利回りは3bp下げ3.44%。ドイツ10年債利回 りも3bp低下し1.75%。前週末比では8bp低下した。

英国債相場は下落。10年債利回りは前日比2bp上昇し2.83%。一 時は2.80%まで下げ、先月2日以来の低水準となった。同国債(表面利 率2.25%、2023年9月償還)価格は0.165下げ95.13。

原題:Portuguese Notes Climb for 12th Day on S&P

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