米国債(17日):10年債利回りは2日連続低下、経済統計で

米10年債利回りは前日に続き低下。 景気回復が平たんではないことが経済統計から示された。米金融当局は 月間資産購入額の減額を検討している。

2年債と10年債の利回り格差は過去7週間での最小に縮小した。リ ッチモンド連銀のラッカー総裁が今年の経済成長率を2%と予想した が、これはブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想中央 値(2.8%)を下回った。週間ベースの米国債は3週連続高。朝方発表 された住宅着工や鉱工業生産は減速、消費者マインド指数は低下した。

ドイツ銀行プライベート・ウェルス・マネジメントの債券トレーデ ィング責任者、ゲーリー・ポラック氏(ニューヨーク在勤)は「強弱の 混在した経済統計が相場の今の材料だ」と述べ、「当局は緩やかなペー スで縮小を続けるだろう」と続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後4時59分現在、10年債利回りは前日比2ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01%)低下の2.82%。同年債(表面利率2.75%、2023年11月 償還)価格は99 13/32。

米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉報告によると、ヘッジフ ァンドなど大口投機家による10年債先物の持ち高は14日に、ショート (売り持ち)がロング(買い持ち)を5万790枚上回った。これは昨 年10月以来で最少のネットショートとなった。前週はネットショートが 7万7255枚だった。

先進国との利回り比較

ブルームバーグ米国債指数に採用されている国債利回りは平 均1.61%。ブルームバーグが調査している米国債を除くベースでの先進 国ソブリン債利回りは1.46%となっている。

2年債と10年債の利回り格差は2.45ポイントと、11月27日以降で最 小をつけた。過去1年間での平均値は2.08ポイント。

商務省が発表した昨年12月の住宅着工件数(季節調整済み、年率換 算)は99万9000戸と、前月から9.8%減少した。前月は111万戸に修正さ れ、これは2007年11月以来の高水準。ブルームバーグ・ニュースがまと めたエコノミスト予想の中央値は98万5000戸だった。住宅着工許可件数 は前月比3%減の98万6000件。

米連邦準備制度理事会(FRB)が発表した12月の鉱工業生産指数 (製造業、鉱業、公益事業の生産を対象、季節調整値)は前月比0.3% 上昇。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想と一致した。前月は 1%上昇。

消費者マインド指数

1月の米トムソン・ロイター/ミシガン大学消費者マインド指数 (速報値)は80.4と、前月の82.5から低下した。ブルームバーグ・ニュ ースがまとめたエコノミスト予想の中央値は83.5だった。

ラッカー総裁はリッチモンドで講演し、労働市場の著しい改善を考 えれば、米連邦公開市場委員会(FOMC)はこの先の会合で資産購入 規模のさらなる縮小を検討する可能性が高いと述べた。

ブルームバーグがエコノミストを対象にまとめた調査によると、10 年債利回りは年末までに3.4%に上昇すると予想されている。

原題:U.S. 10-Year Yields Decline for a Second Day on Economic Outlook(抜粋)

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