バーナンキ議長に軍配、フォワードガイダンで欧州勢より成果

世界の主要中央銀行は、将来の政策 金利の水準をめぐり、市場の見通し誘導を狙ったフォワードガイダンス を活用している。投資家らの予想を中銀の望む方向に向かわせる上で、 米連邦準備制度理事会(FRB)のバーナンキ議長の方が、 欧州中央 銀行(ECB)やイングランド銀行(英中央銀行)のトップよりも好成 績を収めているとの分析が示された。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルチンチのシニア国際エコ ノミスト、グスタボ・ライス氏が14日付で調査結果をまとめたもので、 景気てこ入れに向けて超低金利政策を維持するとの金融当局者の政策意 図が、どの程度市場に正しく伝わっているかを評価した。

具体的には、エコノミストの予想を上回る統計発表があった場合、 フォワードレートがどの程度敏感に反応したかの感応度を検証。仮に中 銀のフォワードガイダンスの内容に対する投資家らの信頼度が高けれ ば、予想外の統計のぶれがあっても市場は落ち着いた反応を示すことに なる。

米国の場合、連邦公開市場委員会(FOMC)が特定の期間にわた って超低金利を維持する方針を打ち出した2011年、強い統計発表があっ ても市場の動きを抑制することができた。

FOMCはまた、昨年12月の声明で、失業率が利上げ開始検討の目 安とされる6.5%を割り込んだとしても、事実上のゼロ金利政策を「し ばらくの間」続ける方針を示し、このフォワードガイダンスもフォワー ドレートの変動を抑制するのに効果があった。

これに対して欧州勢の成果はそれほど明確でない。ECBのドラギ 総裁は昨年7月、「長期間」にわたって低金利を維持すると表明。同月 に就任したイングランド銀のカーニー総裁も同様の表現を用いてきた。 カーニー総裁は8月にはさらに、失業率が7%に低下するまで英中銀で 利上げについて議論することはないと言明した。だが、ライス氏による と、こうした一連の発言に対する市場の反応は「不確かなようだ」とい う。

原題:Bernanke Beating Draghi Prowess on Signaling: Cutting Research(抜粋)

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