TOPIX反発、国内景気期待と投信材料-不動産、倉庫高い

東京株式相場は、TOPIXが反 発。国内景気の回復期待が根強く、投資信託の新規設定や個人投資家の 下値買いなど良好な需給環境も支援材料となった。東証1部33業種は不 動産、倉庫・運輸株のほか、卸売や銀行株も高い。

TOPIXの終値は前日比3ポイント(0.2%)高の1297.39。日経 平均株価は12円74銭(0.1%)安の1万5734円46銭と、小幅に続落し た。

損保ジャパン日本興亜アセットマネジメントの上野賢司シニア・イ ンベストメントマネジャーは、「昨年末にかけての株高を受けた相場の 熱がまだ十分に冷めきらない中、地合いの強さを印象付けた」と言う。 ファンダメンタルズの緩やかな改善が続くとの見方が市場参加者のコン センサスとなっており、「一本調子には上がりにくくなっているが、下 落局面では買いが入ってくる」と話していた。

甘利明経済再生担当相は17日、1月の月例経済報告を関係閣僚会議 に提出。総括判断を前月の「緩やかに回復しつつある」から「緩やかに 回復している」に上方修正した。個人消費の判断を「持ち直している」 から「一部に消費税率引き上げに伴う駆け込み需要もみられ、増加して いる」に、設備投資も「非製造業を中心に持ち直しの動きがみられる」 から「持ち直している」にそれぞれ変更した。前日に日本銀行が発表し た地域経済報告(さくらリポート)でも、全国9地域の現状判断に全て 「回復」の表現が盛り込まれていた。

シティグループ、インテルなど米国主要企業の決算内容がさえず、 為替の円安一服の影響も受け、きょうの日本株は輸送用機器やゴム製品 など輸出関連株中心に続落して開始。日経平均は午前の取引で一 時、125円安まで下げ幅を広げた。

需給関係は良好の見方

しかし午後に入ると、TOPIXは終始プラスで推移、先物主導で 日経平均も上昇転換する場面があった。野村証券投資情報部の若生寿一 エクイティ・マーケット・ストラテジストは、国内企業の10-12月期決 算発表が今月下旬から本格化するが、「通期計画の上振れ増えれば、バ リュエーションの割安感で相場底上げにつながろう」と指摘。先高観を 背景に、相場は底堅さを見せた。

また、証券ジャパンの大谷正之調査情報部長は、「投信設定、引き 続き外国人投資家の足の長い資金も入り、個人もNISA(少額投資非 課税制度)だけでなく、押し目買いの動きが強い」と言う。

三菱UFJ投信がきょうから運用を開始した「東京関連オープン」 でモデルポートフォリオの組み入れ上位に入るオリエンタルランド、日 本テレビホールディングスが上昇。三菱地所や住友不動産など不動産株 も、同ファンドが材料視された。

東証33業種は倉庫・運輸、不動産、卸売、非鉄金属、海運、サービ ス、繊維製品、建設、情報・通信、銀行など20業種が上昇。半面、保 険、パルプ・紙、その他製品、金属製品、電気・ガス、ゴム製品、鉄 鋼、食料品、輸送用機器など13業種は安い。

売買代金上位ではシャープ、三菱自動車、東芝、ケネディクス、 NTT、リコー、山一電機、クボタが上昇。トヨタ自動車、新日鉄住 金、任天堂、ソニー、パナソニックは下げた。東証1部の売買高は27 億3890万株、売買代金は2兆3275億円。上昇銘柄数は1281、下落 は404。

--取材協力:竹生悠子  Editor: 院去信太郎

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