米国債:利回りが約1カ月ぶり低水準、CPI統計に反応

米国債は上昇。朝方発表された失業 保険の継続受給者数が増加したほか、インフレ上昇率が金融当局の目安 を引き続き下回ったことが影響した。

10年債利回りは約1カ月ぶり低水準に低下。消費者物価指数 (CPI、季節調整済み)総合は2013年通年では1.5%上昇と、当局が 目安としている2%に及ばなかった。また失業保険の継続受給者数は7 月以来の高水準となった。米財務省の発表によると、日本と中国の米国 債保有高は11月に増加した。

RWプレスプリッチの政府債取引担当マネジングディレクター、ラ リー・ミルスタイン氏(ニューヨーク在勤)は「米国債の需要は確かに ある」と述べ、「インフレの数値は今の時点では問題ではないようだ。 当局はインフレについてまだ懸念していることもあるようだが、それが 緩和策の縮小に影響するとは考えていない」と続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後4時59分現在、10年債利回りは前日比5ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01%)低下の2.84%。同年債(表面利率2.75%、2023年11月 償還)価格は13/32上げて99 7/32。利回りは13日に2.82%と、12月11日 以来の低水準だった。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチがまとめた指標に よると、米国債のリターンは前日までの1年間で2.5%のマイナス。イ ンフレ連動債(TIPS)は同8%のマイナスだった。

中国の米国債保有高

中国の昨年11月の米国債保有高は122億ドル増加し、過去最大の1 兆3170億ドルとなった。日本の同保有高は120億ドル増の1兆1860億ド ルと過去最高だった。この統計はワシントン時間16日午前9時(日本時 間同午後11時)に発表される予定だったが、手違いでウェブサイトに15 日に掲載された。

金利先物の動向によると、2015年1月の米連邦公開市場委員会 (FOMC)会合までに当局が利上げに踏み切る確率は24%。10日時点 は22.9%だった。

ルー米財務長官は、連邦債務の上限を議会は出来るだけ早く引き上 げるべきだと呼び掛けた上で、債務を上限内にとどめるよう財務省が実 施している特別措置は2月後半には尽きると考える必要があると話し た。オバマ大統領は2月7日まで債務上限を停止させる内容が盛り込ま れた法案に昨年10月に署名し、16日間の一部政府機関閉鎖が解除され た。

ルー長官は外交評議会が主催したワシントンでのイベントで講演 し、債務上限をめぐっては「最後まで動こうとしないある種ワシントン 流のやり方で進めようとしている」と述べ、「最後までためておくとダ メージを与える」と続けた。

リード院内総務

リード民主党上院院内総務は連邦債務上限引き上げは議会の「急務 ではない」との見解を示した。ただ、その後に関係者の1人が明らかに したところによれば、リード氏は借り入れ権限が失効するかなり前には 債務上限を引き上げたい意向だ。

失業保険の継続受給者数は1月4日までの1週間で17万4000人増加 して303万人に達した。先週の新規失業保険申請件数(季節調整済み) は32万6000件と、前週の32万8000件(速報値33万件)から2000件減少 し、11月末以来の低水準となった。

労働省が発表した12月の消費者物価指数(CPI、季節調整済み) は前月比0.3%上昇。上昇率は6月以降で最大。また伸びはブルームバ ーグ・ニュースがまとめたエコノミスト調査の予想中央値と一致した。

トレーダーのインフレ見通しの指標となる10年債と同年限のインフ レ連動債(TIPS)の利回り格差(ブレークイーブンレート)は2.24 ポイントと、終値ベースで12月31日以来の低水準だった。

財務省の発表によると、23日には10年物TIPSの入札(150億ド ル)が実施される。昨年11月に実施された前回の入札の規模は130億ド ルだった。

原題:U.S. Yields Trade at Almost 1-Month Low as CPI Pace Spurs Demand(抜粋)

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