新日鉄住金の進藤次期社長:鉄鋼世界トップを維持へ、海外事業を強化

新日鉄住金の次期社長に内定した進 藤孝生副社長は16日午後、都内本社で記者会見し「技術、コスト、グロ ーバルという3つを追求し、他の企業にはまねのできない競争優位性を 確保して企業価値で世界の鉄鋼業界でトップを維持し続けたい」と抱負 を述べた。

新日鉄住金は同日、進藤副社長が4月1日付で社長に昇格し、友野 宏社長兼最高執行責任者(COO)が代表権のある副会長に就くトップ 人事を決めたと発表した。宗岡正二会長兼最高経営責任者(CEO)は 代表権を持つ会長職を継続する。CEOとCOOの役割は新社長が担う ことになる。

進藤次期社長は「海外での鉄鋼需要はこれからも増大する。きちん と収益の上がる形で着実に捕捉していく体制を取りたい」との考えを示 した。一方、国内事業に関しては「競争力を維持するために生産拠点を 統合することは考えていない」との認識も示した。

会見に同席した宗岡会長は進藤副社長が秋田高校ラグビー部で花園 に2度出場し、ベスト4、ベスト8にまで進んだことを紹介。「正真正 銘のラガーマンでワン・フォー・オール、オール・フォー・ワンという ラグビー精神が骨の髄までしみ込んだ人物。軸をいささかもぶらすこと なく、組織の力をまとめていくリーダーとしての優れた指導力を発揮し うる人物」と評した。

進藤副社長は米ハーバード大学大学院ビジネススクールを卒業した 経歴も持ち、人事や総務、経営企画など社内の枢要ポストを担当した。

2012年10月に新日本製鉄と住友金属工業が合併し、粗鋼生産量で欧 州のアルセロール・ミタルに次ぐ世界2位の鉄鋼メーカーが誕生。合併 から1年以上が過ぎ、統合作業も順調に進んでいるとして今回のトップ 交代を決めた。

●進藤孝生(しんどう・こうせい)氏:1973年一橋大卒、新日本製鉄 (現新日鉄住金)入社。05年取締役、09年副社長、12年10月から新日鉄 住金副社長。64歳。

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