米銀行業界、ボルカー・ルールの大幅修正要請-当局対応不十分

米銀行業界と共和党議員は銀行の自 己勘定取引を制限する「ボルカー・ルール」の一段と広範な修正を求め た。金融機関の自己資本の実態を分かりにくくするとして、同ルールで 保有規制の対象とされた一部の債務担保証券(CDO)については、米 監督当局が前日、規制の適用除外を認めていた。

米証券業金融市場協会(SIFMA)などの業界団体代表は15日に 開かれた下院金融委員会の公聴会で、ボルカー・ルールの「意図せぬ影 響」を指摘。14日に当局がトラスト型優先証券を裏付けとする一部の CDOを規制の適用除外としたものの、銀行や国民を守る上で不十分だ とし、同委メンバーの議員からも同様の見解が示された。

SIFMAのケネス・ベンツェン最高経営責任者(CEO)は公聴 会で「われわれはトラスト型優先証券を裏付けとするCDOの保有者の 一部への救済措置を歓迎する」としつつも、監督当局はローン担保証券 (CLO)発行体の優先債務証券をめぐるより大きな問題にも対処が必 要だと言明。「この状況が是正されなければ、借り手の企業のコストは さらに高くなり、銀行は不要な損失を被る可能性がある」と述べた。

米銀行協会(ABA)は先に、トラスト型優先証券を裏付けとする CDOの保有規制で中小銀行に6億ドル(約627億円)の損失が生じる として提訴。こうした動きを受けて監督5機関は14日、同ルールの修正 を発表した。具体的には、このようなCDOのうち、資産規模が150億 ドル未満の銀行が発行した証券を主な裏付けとしている限り、2010年5 月19日より前に組成され、13年12月10日までに取得されたCDOは規制 の適用除外とする方針を示した。

原題:Banks Push for Changes to Volcker Rule Following CDO Fix (1)(抜粋)

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