日本株反落、米統計すう勢見極めで午後失速-内需関連が安い

東京株式相場は反落。米国で目先発 表される経済統計、それに伴う金融政策の行方を見極めたいとの投資家 心理が重しになり、午後の取引で失速した。前日に、主要株価指数の上 昇率が昨年9月以来の大きさとなった反動もあった。その他金融やパル プ・紙、倉庫、不動産、銀行、小売など相対的に内需関連株が安い。

TOPIXの終値は前日比0.13ポイント(0.01%)安の1294.39、 日経平均株価は61円53銭(0.4%)安の1万5747円20銭。

みずほ投信投資顧問の岡本佳久執行役員は、昨年12月の米雇用者数 の伸びが目立って鈍化したことをきっかけに、「米金融当局の政策に対 する不透明感が出てきている」と指摘。今月28、29日開催の米連邦公開 市場委員会(FOMC)で、「量的金融緩和の縮小ペースを変えてくる可 能性もあり、投資家は様子見になりがち」と話していた。

前日の米経済統計の堅調さや米国株高、円相場の落ち着き、国内機 械受注統計の伸びなどが支援材料となり、きょうの日本株は機械や電 機、輸送用機器など輸出関連株中心に続伸して取引を開始。日経平均は 午前の取引で一時、132円高まであった。

しかし午後に入ると、先物主導で失速。みずほ投信の岡本氏は、動 いているのはヘッジファンドなど短期筋で、「週初にまずショートで入 り、きのうはショートカバー、きょうは買い戻しを続けた後に、利食い で売り直した」と見る。三菱UFJモルガン・スタンレー証券の藤戸則 弘投資情報部長は、「ヘッジファンド系が昨年、日本株を相当ロングに しており、利益確定売りの巻き戻しの動きが出れば、意外に幅がある下 げも起こり得る」と指摘した。

機械は堅調、受注統計の伸び支援

東証1部33業種はその他金融、パルプ・紙、倉庫・運輸、その他製 品、不動産、サービス、銀行、小売、ガラス・土石製品、卸売など17業 種が下落。半面、空運、金属製品、石油・石炭製品、電気・ガス、鉱 業、鉄鋼、輸送用機器、海運、機械など16業種は高い。

朝方に比べると伸び悩んだものの、機械株は堅調な値動きだった。 前日発表された昨年12月の工作機械受注が前年同月比で3カ月連続のプ ラスとなった上、取引開始前に発表された昨年11月の機械受注が前月比 で9.3%増と、市場予想の1.1%増を上回ったことが支援材料。藤戸氏 は、「非常に強い。ことし一番期待されているのは設備投資だが、具体 的な統計データで裏付けられてきているのはプラス」としていた。鉱業 など資源関連は、前日のニューヨーク原油市況の続伸を受けた。

売買代金上位では、日経平均先物の影響を受けやすいファーストリ テイリングが安く、同社のみで日経平均を約37円押し下げた。マツダ、 みずほフィナンシャルグループ、日立製作所、ファナック、ディー・エ ヌ・エー、三井不動産、三井住友トラストホールディングス、オムロン も下落。半面、シャープ、東芝、三菱重工業、三菱自動車、日産自動 車、デンソーは上げ、池上通信機は急伸した。

東証1部の売買高は31億5572万株、売買代金は2兆5128億円。下落 柄数は849、上昇は804。

--取材協力:竹生悠子  Editor: 院去信太郎

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