米シカゴ連銀総裁:当局は刺激策をゼロ金利の長期化にシフト

米シカゴ連銀のエバンス総裁は、金 融当局による債券購入ペースの減速について、政策金利をより長期にわ たりゼロ付近にとどめる政策に重点をシフトさせる動きと捉えるべきだ との見解を示した。総裁はこれまで、過去最大規模の景気刺激策を支持 している。

エバンス総裁はアイオワ州コーラルビルで講演。債券購入縮小につ いて「この決定は、景気刺激面で緩和策全般を弱めても良いと当局が考 えたということではない」と指摘。「実際に金融政策の効果が増し、景 気回復が勢いを強めているのであれば、伝統的な短期金利の政策手段で あるフェデラルファンド金利をより活用することが理にかなう」と述べ た。

連邦公開市場委員会(FOMC)は昨年12月の会合で、毎月の債券 購入額をそれまでの850億ドルから750億ドルに縮小した。同時に、「失 業率が6.5%を下回った後もしばらくは」政策金利を低水準に据え置く 考えを示した。

エバンス総裁は「より詳しいフォワードガイダンスにより、当局は 利上げを急いでいないと一段と強く伝えることができるはずだ」とし、 「失業率は高く、インフレ圧力は非常に弱いことから、緩和策を性急に 縮小させることはない」と続けた。

同総裁は講演後に記者団に対し、利上げの可能性を検討する失業率 の目安を現行の6.5%から「6%程度」に引き下げることを支持してい たが、FOMC内部で「十分に強いコンセンサスが得られなかった」と 語った。債券購入を縮小しても早期の利上げはないという当局の意図 は、米国の投資家に理解されているようだとも述べた。

また、金利変更につながる「状況に関して、さらに資的な説明を行 うことは当然」だと述べた上で、「残念ながらこの点は金融政策で厄介 な部分だ」と指摘。失業率が6.5%に近づいているだけに、「もっと詳 述し始める必要が出てくるだろう」と述べた。

原題:Evans Says Fed to Shift Stimulus to Keep Zero Rates Longer (1)(抜粋)

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