債券は続落、米債安や円安で超長期債に売り圧力-日銀買いオペ結果も

債券相場は続落。米国債相場の下落 や円安基調を受けて超長期債中心に売り圧力が強まった。日本銀行が実 施した長期国債買い入れオペの結果を受けて、午後に下げ幅が拡大する 場面があった。

東京先物市場で中心限月の3月物は前日比5銭安の144円17銭で開 始し、いったんは1銭高の144円23銭に上昇。すぐに下げに転じ、午後 の取引開始後にはオペ結果を受けて水準を切り下げ、144円10銭まで下 落した。その後は下げ幅を縮め、結局は4銭安の144円18銭で引けた。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の332回債利回 りは同0.5ベーシスポイント(bp)高い0.665%で開始。徐々に水準を切り 上げ、午後に入ると0.675%まで上昇。その後は0.67%で推移した。

5年物の116回債利回りは1bp高い0.21%。20年物の147回債利回り は午後の取引開始後に2.5bp高い1.54%まで上昇。その後は上げ幅を縮 め、1.53%。30年物の41回債利回りは午後に入って一時2.5bp上昇 の1.70%と9日以来の1.7%台乗せを記録。午後1時半すぎから1.685% で推移した。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券の稲留克俊債券ストラテジス トは、日銀買いオペの結果が弱めとなったことを受けて売られたと説 明。「超長期ゾーンはきのうの30年債入札が弱めとなったほか、円安も あって売られやすくなっている」と言う。引き続き株高・円安の方向と しながらも、「昨年末ほどには基調は強くない。金利はいずれ低下して いく」との見方も示した。

日銀買いオペは弱め

日銀がきょう実施した長期国債買い入れ(総額7000億円)のオペ結 果によると、残存期間「1年超3年以下」と「3年超5年以下」の応札 倍率が前回に比べて上昇した。一方、「10年超」は低下した。落札金利 は3本とも市場実勢を上回ったとの見方が出ていた。

15日の米債相場は続落。米10年国債利回りは前日比2bp上昇 の2.89%程度。一方、米株相場は続伸。S&P500種株価指数は年初来 の下げを埋め、終値で過去最高値を更新した。16日の東京株式相場は小 幅反落。TOPIXは0.1%未満下落の1294.39で引けた。朝方は1.1% 高となったが、午後に伸び悩んだ。東京外国為替市場で円は1ドル =104円台後半に下落して推移した。

岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジストは「12月の米雇用統計 は予想から下振れたが、米国をはじめ世界的な景気回復の流れに変化な しで、株価の持ち直しが債券の上値を圧迫している」と指摘。年初から の金利低下で15日の30年債入札はやや低調だったとし、「20年債利回り の1.5%や10年債利回りの0.65%が目先の節目になる」とも話した。

内閣府がきょう午前発表した昨年11月の機械受注統計は、民間設備 投資の先行指標となる「船舶・電力を除く民需」の受注額が前月 比9.3%増となった。2カ月連続でプラスとなり、市場予想の同1.1%増 を大きく上回った。野村証券の松沢中チーフストラテジストは「機械受 注統計は11月実績が予想を大幅に上回り、債券にネガティブ。機械受 注、ひいては企業の設備投資は3四半期連続でプラス、かつ加速感が出 始めている」と分析した。

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