NY外為:ドル指数が4カ月ぶり高水準、緩和縮小の継続観測

ニューヨーク外国為替市場ではドル 買いが優勢となり、ドル指数は4カ月ぶりの高水準となった。米国の景 気回復を示す指標を受け、金融当局が緩和縮小を続けるとの思惑が強ま った。

ドルは対ユーロで前日に付けたほぼ2週間ぶりの安値から戻した。 ニューヨーク連銀製造業景況指数や生産者物価指数(PPI)の上昇が ドル買いを誘った。米地区連銀経済報告(ベージュブック)によると、 米国の大半の地域で景気は「まずまず」のペースで拡大した。ドイツ国 内総生産(GDP)統計が景気鈍化を示唆したため、ユーロは主要通貨 の大半に対して下落した。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチの金利・通貨グロ ーバル責任者、デービッド・ウー氏は「PPIは基本的に上振れしてお り、ドルがすぐに上昇した」と指摘した。

ニューヨーク時間午後5時現在、主要10通貨に対するドルの動きを 示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.4%上昇 の1029.76。一時は1030.54と、昨年9月9日以来の高水準を付けた。

ドルは対ユーロで0.5%高の1ユーロ=1.3605ドル。ドルは対円 で0.3%高の1ドル=104円56銭。ユーロは円に対して0.2%下落し1ユ ーロ=142円25銭。

米経済指標

PPI全完成品は前月比0.4%上昇。伸びはブルームバーグ・ニュ ースがまとめたエコノミスト予想の中央値と一致した。食品とエネルギ ーを除いたコア指数は前月比0.3%上昇。伸びは市場予想(0.1%上昇) を上回った。

ニューヨーク連銀が発表した1月の同地区の製造業景況指数 は12.51と、ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想中 央値の3.5を上回った。

バンク・オブ・ニューヨーク・メロン(BNYメロン)のグローバ ルマーケッツストラテジスト、マイケル・ウールフォーク氏(ニューヨ ーク在勤)は電話インタビューで、「これは製造業に対する大きな信任 票だ。市場心理という面で歓迎できる。広いベースでのドル高基調が戻 っている」と述べた。

さらに、「ドルが110円に上昇するのは決まったも同然だ」と述 べ、年央までに円が同水準まで軟化すると予想した。実際にそうなる と、2008年8月以来の円安水準となる。

ベージュブック

ベージュブックによると、ホリデーシーズンの個人消費が上向いた ほか、労働市場で改善が進み、製造業にも力強さが見られた。

まずまずのペースでの拡大を指摘したのは12地区中9地区と、昨 年12月4日の前回報告時の7地区よりも増えた。また緩慢としたのは2 地区で、前回の4地区から減った。

シカゴ連銀のエバンス総裁は、金融当局による債券購入ペースの減 速について、政策金利をより長期にわたりゼロ付近にとどめる政策に重 点をシフトさせる動きと捉えるべきだとの見解を示した。総裁はこれま で、過去最大規模の景気刺激策を支持している。

原題:Dollar Climbs to Highest in 4 Months as Growth Boosts Taper Bets(抜粋)

--取材協力:Lukanyo Mnyanda、Mariko Ishikawa. Editors: Kenneth Pringle, Greg Storey

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