世銀:2014、15年の世界成長見通しを上方修正-先進国好調

世界銀行は2014、15年の世界経済 成長見通しを上方修正した。先進国の経済政策が景気回復を後押しし、 途上国の輸出の見通しも好転した。

世銀は14日公表した報告書で、今年の世界成長率を3.2%と予想。 昨年6月時点の予想の3%から引き上げた。昨年は2.4%だった。先進 国の成長予想も2%から2.2%に上方修正。ユーロ圏経済の改善と、日 本の2倍の成長率が見込まれる米経済などが寄与すると説明した。

同報告書は今年の世界貿易の伸びが12年の2倍になると予想。先進 国の景気回復が輸出に依存する新興国経済を押し上げると分析した。た だ米金融刺激策の縮小で市場金利が上昇し、投資家が資産を米国債など に戻すことで先進国以外の経済が打撃を受ける可能性があると指摘し た。

世銀の予想は米金融当局の金融刺激策が秩序立って解除されるかど うかで左右される。昨年5月に米緩和縮小の可能性が示された際のよう に投資家が今後数カ月に過剰に反応すれば、途上国への資本フローは再 び減少する恐れがあると予測した。

世銀のアンドルー・バーンズ氏は声明で、「これまでは米量的緩和 の緩やかな縮小がスムーズに進んでる」と述べた上で、「金利が過度に 上昇した場合、途上国への資本フローは数カ月間にわたり50%以上減少 する公算があり、より脆弱(ぜいじゃく)な一部の国々に危機を引き起 こす可能性が潜在的に存在する」と指摘した。

世銀は15年の世界経済成長率を3.4%と予測、6月時点の3.3%から 引き上げた。

米国の今年の成長率見通しは6月と同じ2.8%。最近の米議会での 財政合意で歳出削減が当初の見通しより緩和されるほか、家計や企業の 景況感が改善すると分析した。

日本の今年の成長予想は1.4%に据え置き。日本政府が公約した経 済改革は「これまでのところ期待外れで、景気改善が中長期的に持続す るかどうか疑念が生じている」と指摘した。

ユーロ圏の14年成長率は6月の0.9%から1.1%に引き上げた。債務 危機を脱した域内経済をドイツ経済がけん引し、スペインやイタリアな ども改善を示すと予測した。

途上国経済の14年成長率見通しは6月の5.6%から5.3%に下方修正 された。

中国の今年の成長率予想は6月時点の8%から7.7%に引き下げ た。同国経済が「より緩やかながらも一段と持続可能な内需主導の成長 に」シフトしていると説明した。

ブラジルの今年の成長率は2.4%(昨年6月は4%)、メキシコ は3.4%(同3.9%)、インドは6.2%(同6.5%)にそれぞれ下方修正し た。

原題:World Bank Raises Growth Forecasts as Richest Nations Strengthen(抜粋)

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