日本株は大幅反発、米小売と世銀見通し、円安-全業種が上昇

東京株式相場は大幅反発。米国の小 売売上高の堅調や世界銀行による世界経済見通しの上方修正を好感、為 替の円安推移も買い安心感を誘った。電機や機械など輸出関連を中心に 金融、不動産、資源など幅広く買われ、東証1部33業種は全て高い。

TOPIXの終値は前日比25.44ポイント(2%)高の1294.52、日 経平均株価は386円33銭(2.5%)高の1万5808円73銭。TOPIXは昨 年9月9日、日経平均は同3日以来の上昇率。前日に続く大きな値動き で、日経平均ボラティリティ指数は24.95と約1カ月ぶりの高水準。

パリー・インターナショナル・トレーディングのマネジング・ディ レクター、ギャビン・パリー氏(香港在勤)は「世界経済見通しの上振 れは大きなポジティブ材料」とした上で、中央銀行による流動性の刺激 ばかりが注目されるのに比べ、「潜在的なファンダメンタルズの成長に 焦点が当たるようになることは、マーケットにとって健全な発展だ」と 話していた。

米商務省が14日に発表した昨年12月の小売売上高(速報値)は、前 月から0.2%増え、9カ月連続の増加。ブルームバーグがまとめたエコ ノミスト予想の中央値0.1%増よりも良かった。自動車を除くベースで は0.7%増と約1年ぶりの高い伸び。三井住友アセットマネジメントの 浜崎優シニアストラテジストは、雇用統計で高まった米経済に対するネ ガティブな見方を追認するような内容ではなく、「少し安心感が広まっ た」と言う。

堅調な米小売統計、前日発表された昨年11月の日本の経常赤字が同 月としては過去最大だったことなどを材料に、きょうのドル・円相場は 1ドル=104円30-40銭前後と、14日の東京株式市場終了時の103円34銭 から1円ほど円安・ドル高方向に振れた。

両指数は高値引け、ガスタービン関連買い

きょうの日本株は朝方から幅広い業種、銘柄に買いが先行。世界銀 行が2014、15年の世界経済成長見通しを上方修正したことも市場に伝わ り、午前中ごろに日経平均の上げ幅は300円を超えた。その後は一時足 踏みしたが、午後1時20分前後から先物主導で再び強含み、 TOPIX、日経平均ともきょうの高値引け。

東証1部33業種の上昇率上位は保険、倉庫・運輸、不動産、陸運、 機械、石油・石炭製品、電機、ガラス・土石製品、パルプ・紙、建設な ど。SMBC日興証券株式調査部の西広市部長は、低調な米雇用統計を 受けて前日に強まったリスク回避の動きが一巡、日経平均は昨年の大納 会から前日までに約870円(5.3%)下げており、「値ごろ感も出てい る」としていた。

売買代金上位では東芝、日立製作所、野村ホールディングス、マツ ダ、三井住友フィナンシャルグループ、三菱重工業、パナソニック、シ ャープ、ファナック、村田製作所、川崎重工業、三井不動産などが上 昇。東芝には、英国で加圧水型原子炉3基の建設計画を持つ原子力発電 事業開発会社の株式60%を取得する材料もあった。三菱重や日立などガ スタービン関連は、東京都知事選での原発問題の争点化観測が背景にあ った。米フィラデルフィア半導体指数(SOX)が前日に昨年10月以来 の上昇率を記録し、東京エレクトロンも高い。

半面、クレディ・スイス証券が投資判断を下げたニコンが下落。昨 年9-11月期(第1四半期)の営業利益が前年同期比8割減ったジェイ アイエヌは急落し、SMBC日興証券が投資判断と目標株価を下げた久 光製薬も安い。

東証1部の売買高は26億8817万株、売買代金は2兆4265億円。上昇 銘柄数は1555、下落は159。

--取材協力:Anna Kitanaka. Editor: 院去信太郎

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