債券は反落、米債安・国内株高で売り優勢-30年債入札は予想下回る

債券相場は反落。前日の米国債相場 が下落したことや国内株高が売り手掛かり。きょう実施の30年債入札が 予想を下回る結果となったことも相場の重しとなった。

東京先物市場で中心限月の3月物は前日比10銭安の144円24銭で開 始し、直後に144円16銭まで下落した。その後は下げ幅を縮めていた が、午後零時45分の入札結果発表後にやや水準を切り下げた。午後2時 半ごろには144円31銭まで持ち直したものの、終了にかけて再び売ら れ、結局は12銭安の144円22銭で引けた。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の332回債利回 りは1ベーシスポイント(bp)高い0.665%で始まり、午前9時40分前後 に0.66%を付けた。その後は同水準での推移が続いた。前日には一 時0.65%と昨年12月18日以来の低水準に達した。

5年物の116回債利回りは0.5bp高い0.20%。20年物の147回債利回 りは1.5bp高い1.515%。30年物の41回債利回りは1bp高い1.675%。

ドイツ証券の山下周チーフ金利ストラテジストは、「きのう相場が 急速に戻したので、その調整という面が大きい。為替が1ドル=104円 台となり、株価も戻した」と話した。一方、「長い目で見て円安・株高 基調なので、金利が下がると思っている人はあまりいないが、金利が上 がりきれない中、買わなければいけない向きが買っても良いという感 じ。相場が下げたところでは押し目買いが入っている」とも言う。

この日に実施された表面利率(クーポン)1.7%の30年利付国債 (41回債)の入札結果によると、最低落札価格は100円55銭と市場予想 を5銭下回った。小さければ好調とされるテール(最低と平均落札価格 の差)は14銭と前回の7銭から拡大。投資家需要の強弱を示す応札倍率 は3.34倍と前回の4.15倍を下回り、昨年3月以来の低水準となった。

30年債入札、テールが拡大

30年債入札について、ドイツ証の山下氏は、「テールが拡大してい るので印象は良くない。水準自体が高いので、実勢以上の水準で応札が あったが、札が足りなかった感じ。金利水準が足りないという向きとシ ョートカバーが入るという向きがいた」と分析した。

財務省が午後3時15分に発表した30年利付国債の第2非価格競争入 札で落札額は57億円だった。同入札はプライマリーディーラーが対象 で、一定の範囲内で追加購入することができる。一般的に需要が強い場 合、落札額は膨らむ傾向にある。前回昨年12月10日実施の30年利付国債 入札は順調となり、第2非価格競争入札の落札額は770億円だった。

14日の米国債相場は下落。米10年国債利回りは前日比5bp上昇 の2.87%程度。米小売売上高が予想を上回る伸びとなったことが売り手 掛かり。一方、米株相場は上昇。15日の東京株式相場は反発。 TOPIXは2%高の1294.52で引けた。

野村証券の松沢中チーフストラテジストは、「きのう海外市場はリ スクオン(選好)。米小売統計が、先週の米雇用統計が示すほど弱い景 気実勢ではなかった。株価は一昨日の下げ分をほぼ取り戻し、結果的に 雇用統計後下げていない。米国のリスクオンの流れが途切れていないこ とを示唆する」と指摘していた。

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