米国債:下落、フィラデルフィア連銀総裁が明るい経済見通し

14日の米国債相場は4日ぶりに下 落。フィラデルフィア連銀のプロッサー総裁が経済の「基盤は強固」と 述べ、資産購入額の縮小について、正しい方向への一歩と指摘したこと が影響した。

12月の米小売売上高が予想以上の伸びを示すと、利回りは上昇し た。2年債と10年債の利回り差は拡大。先週発表された12月の米雇用統 計では雇用者の増加幅が2011年1月以来の低水準だったが、プロッサー 総裁は労働市場は予想よりも良好だと述べた。1カ月物Tビル(財務省 短期証券)のレートはこの日もマイナスだった。入札規模の縮小が響い た。

BTIGのチーフ・グローバル・ストラテジスト、ダン・グリーン ハウス氏は「この日の統計は、先週発表された雇用統計の落ち込みが一 時的なものだったとの見方を支える新たな証拠だ」と述べ、「一つの統 計だけで方向が変わることはないが、小売売上高統計は良いに越したこ とはない」と続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後4時59分現在、10年債利回りは前日比5ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01%)上昇の2.87%。同年債(表面利率2.75%、2023年11月 償還)価格は3/8下げて98 31/32。

米国債の見通し

米銀大手JPモルガン・チェースが顧客を対象に調査した13日まで の1週間の米国債投資家心理指数によると、米国債のネットロングが2 ポイントだった。前週は2ポイントのネットショート。ネットロング は11月25日以来で初めてだった。

上昇を見込んだのは全体の19%、前週の13%から上昇した。下落予 想は17%と、前週の15%から上昇した。変わらずは64%と、前週の72% から縮小した。

ブルームバーグ世界債券指数によると、米国債リターンは年初から 1%。昨年は3.4%のマイナスだった。ブルームバーグがまとめた60人 以上の予想によると、10年債利回りは年末までに3.43%に上昇すると見 込まれている。

2年債と10年債の利回り格差は249bp。前日は247bpをつけた。 イールドカーブのスティープ化は投資家が経済成長の加速を見込んでい ることを示唆する傾向がある。

金融当局者の発言

今年の米連邦公開市場委員会(FOMC)で議決権を有するプロッ サー総裁は、2014年後半までの資産購入終了が望ましいが「最初の一歩 を踏み出したことには満足している」と述べた。

またダラス連銀のフィッシャー総裁は、毎月850億ドルのペースで 実施していた債券購入を縮小させた昨年12月の決定に「満足している」 とした上で、「発表された規模の2倍の縮小が望ましかった」と加え た。

米商務省の発表によると、12月の小売売上高(速報値)は、季節調 整済みで前月比0.2%増加した。ブルームバーグ・ニュースがまとめた エコノミスト予想の中央値は前月比0.1%増加だった。前月は0.4%増 と、速報値から下方修正された。

RBCキャピタル・マーケッツの米国担当チーフエコノミスト、ト ム・ポーセリ氏(ニューヨーク在勤)は「小売りの伸びに驚いたが、前 月は下方修正されている」と話した。

原題:Treasuries Drop as Fed’s Plosser Says Economic Outlook Positive(抜粋)

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