米国株:S&P500種が年初来で最大の上げ-小売売上高受け

米株式相場は反発。S&P500種株 価指数は今年に入り最大の上げとなった。小売売上高が予想を上回る伸 びとなったことが好感された。また企業の合併・買収(M&A)の動き を受け、経済に対する信頼感も高まった。

インテルやジェイビル・サーキットなどテクノロジー関連が高い。 投資判断の引き上げが好感された。グーグルも上昇。同社はデジタル温 度調節器メーカーのネスト・ラボを現金32億ドルで買収することで合意 した。タイム・ワーナー・ケーブルも上昇。同社はチャーター・コミュ ニケーションズからの買収提案を拒否した。四半期決算を発表したJP モルガン・チェースとウェルズ・ファーゴはほぼ変わらずだった。

S&P500種株価指数は前日比1.1%高の1838.88と、昨年12月18日 以降で最大の上げ。ダウ工業株30種平均は115.92ドル(0.7%)上昇 し16373.86ドル。

バラック・ヤード・アドバイザーズの創業者マーティン・レクラー ク氏は「株式市場のサイクルの中で、良いニュースが良いニュースとし て捉え続けられるような段階にあるのだろう」とし、「これまでの非常 に大きな動きを見ると、アニマルスピリット(野心的意欲)の復活は続 いているといえるようだ」と続けた。

S&P500種は前日1.3%下落と、昨年11月以降で最大の下げとなっ た。2013年に過去最高値に上昇したことで、高値警戒感が強まった。 S&P500種は年初から前日までの段階で1.6%下落と、09年以来で最悪 のスタートとなっている。

企業決算

ブルームバーグがまとめたデータによると、S&P500種指数の株 価収益率(PER、予想ベース)は15.6倍と、過去5年間の平均値14.1 倍を上回っている。13年は、09年末以来の高水準で終了した。

この日はウェルズ・ファーゴやJPモルガン・チェースなどが決算 を発表した。今週はバンク・オブ・アメリカ(BOA)やシティグルー プ、ゴールドマン・サックスの決算発表もある。ブルームバーグがまと めたアナリスト調査では、S&P500種構成銘柄は第4四半期に利益が 平均で4.9%増、売上高は1.8%増が見込まれている。

ブランディワイン・グローバル・インベストメント・マネジメント のマネジングディレクター兼ポートフォリオマネジャー、パトリック・ ケイザー氏は「向こう2、3週間は企業決算が相場の主な材料になるだ ろう」と述べた。

小売売上高

米商務省の発表によると、12月の小売売上高(速報値)は、季節調 整済みで前月比0.2%増加した。ブルームバーグ・ニュースがまとめた エコノミスト予想の中央値は前月比0.1%増加だった。前月は0.4%増 と、速報値の0.7%増から下方修正された。自動車を除く小売売上高 は0.7%増と、2月以来約1年ぶりの高い伸びとなった。

S&P500種の業種別10指数は全て上昇。景気敏感株で構成するモ ルガン・スタンレー・シクリカル指数は1.4%上げた。前日は1.4%下げ ていた。ダウ輸送株平均は1.3%高と10月16日以降で最大の上げ。

インテルは4%高の26.51ドル。ダウ平均で値上がり率トップとな った。JPモルガン・チェースのアナリスト、クリストファー・デーン リー氏はインテルの投資判断を「ニュートラル」から「オーバーウエイ ト」に引き上げた。

アップル向けの電子部品などを製造するジェイビル・サーキット は7.8%上げて17.89ドル。ゴールドマン・サックスはジェイビルの投資 判断を「ニュートラル」から「買い」に引き上げた。

グーグルは2.4%高の1149.40ドルと上場来高値。タイム・ワーナ ー・ケーブルは2.7%高の136ドルだった。

原題:S&P 500 Has Year’s Biggest Gain on Retail Sales, Merger Activity(抜粋)

--取材協力:Corinne Gretler. Editor: Jeff Sutherland

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