13年海外勢の日本株買越額、15兆円超え最大-個人売りも記録

2013年の日本株市場で、海外投資家 の買越額が年間で15兆円を超え、過去最大に膨らんだ。金融緩和を背景 にした欧米株高で投資余力が増したほか、アベノミクスによる日本の景 気、企業業績の先行き期待も海外勢の買いにつながった。一方で個人投 資家は、売越額が過去最大の9兆円近くに達し、対照的だった。

東京証券取引所が14日午後に発表した投資部門別売買状況(東京、 名古屋2市場1・2部等合計)によると、13年に海外投資家は5年連続 で買い越し、買越額は15兆1196億円と12年の2兆8264億円を大幅に上回 った。東証が集計を始めた1982年以降、これまで最高だった05年の10 兆3219億円を更新した。

日本銀行による量的・質的金融緩和策の発動を受けた4月には、第 2週に海外勢は最大の週間買越額を記録、月間で2兆円以上を買い越し た。相場がこう着した8月に一時売り越したが、為替の円安が加速し た11月、12月に再び買いを活発化させた。

大和証券投資戦略部の熊澤伸悟マーケットアナリストは、海外投資 家の地域別売買状況を見ると、欧州投資家が最も買い越しており、「欧 州マネーが日本株の上げをけん引した」と指摘。欧州債務問題が落ち着 きを取り戻しつつあり、ユーロ圏の実質国内総生産(GDP)も4-6 月期に7四半期ぶりにプラス成長に回復する中、「欧州景況感の改善 で、日本株に追い風が吹いた」と見ていた。

14年も海外勢買いの期待

熊澤氏は、ことしの海外勢の買越額は8-9兆円程度と予想。「世 界的に景気の回復が顕著になる年と想定しており、円安が海外からの資 金を呼び寄せ、日本株が買われる要因になりやすい」とし、ペースは落 ちても、買い越し基調は変わらないとの認識を示す。

一方、国内勢では個人投資家が8兆7508億円の売り越し。個人の売 り越しは2年連続(12年は1兆9112億円)で、売越額は06年の4兆3812 億円も上回り、過去最大となった。TOPIXが年間で5割以上上げる 中、長年の戻り待ちを含む損益確定売りが出やすかった上、昨年いっぱ いでの証券優遇税制の終了がこうした動きに拍車を掛けた。

株式の委託取引に占めるシェアは海外投資家が58%(12年 は66%)、個人は32%(同22%)。

2カ月連続で2兆円超す買い越し

年間データと同時に公表された12月月間(2-30日)の動向では、 海外投資家は2兆1725億円買い越した。前月に続いて2兆円以上の買い 越しで、買い越しは4カ月連続。このほかの買い主体は、投資信託(買 越額は638億円)、年金基金や自社株買いの動向を映す信託銀行 (同1980億円)、事業法人(同687億円)など。これに対し、個人は4 カ月連続の売り越しで、売越額は1兆9288億円と、2兆円を超えた前月 に続き高水準だった。

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