NY外為:円が対ドル4週ぶり大幅安、日本の経常赤字拡大で

ニューヨーク外国為替市場では円が 対ドルで4週間ぶりの大幅安。昨年11月の日本の経常赤字が同月として は過去最大に膨れたことが円売りを誘った。

主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポ ット指数は4日ぶりに上昇。12月の米小売売上高が予想を上回る伸びを 示したことがドル買い材料となった。

BNPパリバの通貨ストラテジスト、バシーリ・セレブリアコフ氏 (ニューヨーク在勤)は「皆が対円でドルの買い持ちにしたがってい る。日本の経済指標の影響で押し目ではドル買いが入っている」と指 摘。「米小売売上高を受け、12月の雇用者数の鈍い伸びは景気のソフト パッチ(一時的な軟化局面)ではなく、偶発的なことだったとの見方が 強まっている」と述べた。

ニューヨーク時間午後5時現在、円は対ドルで1.2%安の1ドル =104円22銭。一時は1.3%下落し、12月18日以来の大幅安となった。対 ユーロでは1.2%下落し1ユーロ=142円56銭。ドルは対ユーロで1ユー ロ=1.3679ドル。

ドル指数は0.4%上昇の1025.22。前日までの3営業日で0.7%下げ ていた。

米小売売上高

12月の小売売上高は、季節調整済みで前月比0.2%増加した。ブル ームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想の中央値は前月 比0.1%増加だった。前月は0.4%増と、速報値の0.7%増から下方修正 された。

みずほフィナンシャルグループの米為替セールス責任者、ファビア ン・エリアソン氏は「小売売上高はそれほど良い内容ではないが、市場 はあまり気にしていないようだ」と指摘。「日本の経常収支には引き続 き注目すべきだ」と続けた。

財務省が14日発表した国際収支(11月速報)によると、経常収支 は5928億円の赤字と11月としては過去最大。

円は金融危機の際には上昇する傾向がある。日本の経常収支が少な くとも1985年以降、年間では黒字になっており、海外資金への依存度が 小さいことが影響している。

ファロス・トレーディング(コネティカット州スタンフォード)の 調査責任者、ダン・ドロー氏は電話インタビューで、「日本の経済指標 が対円でのドルの支援材料となり、その流れが続いている。日本の経常 収支は赤字が続き、円にとってマイナスのフローになっている」と述べ た。

ドル建て債を買い越し

日本の財務省によると、国内投資家は11月に1兆4800億円のドル建 て債を買い越した。5カ月連続の買い越しは2010年10月以降で最長。

米10年債利回りは日本国債10年物利回りを2.21ポイント上回ってお り、12月24日に付けた2.30ポイント(終値ベースで2011年2月以降で最 大)に近づいている。

原題:Yen Snaps 3-Day Rally as Japan’s Current-Account Deficit Widens(抜粋)

--取材協力:Robert Brand、Mariko Ishikawa、Lukanyo Mnyanda. Editors: Kenneth Pringle, Greg Storey

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