米国株(13日):過去2カ月で最大の下げ―高値警戒感が台頭

米株式相場は下落。S&P500種株 価指数はここ2カ月で最大の下げとなった。主要株価指数が2013年に過 去最高値に上昇したことで、高値警戒感が強まった。

マイクロソフトやナイキ、ウォルト・ディズニーが大きく下落。 S&P500種の業種別10指数は全て下げた。カナダのヨガウエア販売会 社ルルレモン・アスレティカは大幅安。利益と売上高の予想を引き下げ たことが嫌気された。インターセプト・ファーマシューティカルズも急 落。同社株は先週、6倍に上昇した。一方でビームは大幅高。サントリ ーホールディングスはビームを総額160億ドルで買収することで合意し た。

S&P500種株価指数は前週末比1.3%安の1819.20と、昨年12月20 日以来の安値。ブルームバーグのデータによれば全構成銘柄中、464銘 柄程度が下げた。この下落銘柄数は8月27日以降で最多。ダウ工業株30 種平均は179.11ドル(1.1%)下げて16257.94ドル。ダウ平均の下落率 は9月以降で最大。

RWベアードのチーフ投資ストラテジスト、ブルース・ビトルズ氏 は「センチメントは極めて楽観的で、これは株式にとってネガティブ だ」と分析。「株式は買われ過ぎ、また過信された状態で新年入りし た。それが消化されるまでは、このレンジでの推移が続く可能性が高 い」と述べた。

S&P500種は今年に入りこれまでに1.58%下落。昨年は過去最高 値を更新して終えた。年間上昇率は30%と、1997年以降で最大の上げだ った。

「非常に高い」バリュエーション

ゴールドマン・サックスのアナリストらは今月10日付のリポート で、S&P500種のバリュエーションについて「ほぼあらゆる基準から 見て非常に高い」と指摘。株価収益率の一段の上昇は厳しいとの見方を 示した。

ブルームバーグがまとめたデータによると、S&P500種指数の株 価収益率(PER、予想ベース)は15.4倍と、過去5年間の平均 値14.11倍を上回っている。13年は、09年末以来の高水準で終了した。

ゴールドマンの米国株担当チーフストラテジスト、デービッド・コ スティン氏(ニューヨーク在勤)は「相場を考える上で重要なのは利益 の水準と株価収益率だ」とし、「これらが今年の相場水準を動かす基本 的な要素だ」と続けた。

S&P500種の構成銘柄では今週、JPモルガン・チェースやバン ク・オブ・アメリカ(BOA)、ゴールドマン・サックス、シティグル ープなど29社が四半期決算を発表する。ブルームバーグがまとめたアナ リスト調査では、S&P500種構成銘柄は第4四半期に利益が平均 で4.9%増、売上高は1.8%増が見込まれている。

量的緩和縮小

米アトランタ連銀のロックハート総裁はこの日の講演で、米経済の 「足取りはしっかり」しており、量的緩和縮小の継続を支持する姿勢を 示した。これに反応し、株価は下げを拡大した。

シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数 (VIX)は9.4%上昇し13.28。ここ1カ月で最大の上昇となった。

景気敏感株で構成するモルガン・スタンレー・シクリカル指数とダ ウ輸送株平均はともに1.4%下落。マイクロソフトは2.9%安の34.98ド ル。ディズニーは2.8%安の73.27ドルと、ダウ平均で最大の値下がり 率。ナイキは2.3%下落の75.18ドル。

S&P500種の業種別10指数は全て下落。特に選択的消費関連およ びエネルギーの指数の下げが目立った。

ルルレモンは17%安の49.70ドルと、2年ぶり安値。同社は第4四 半期(13年11月-14年1月)の売上高および利益予想を下方修正した。

インターセプトは18%安の364.36ドル。

ビームは25%高の83.42ドルと、上場来高値に上昇。サントリー は、ウイスキーの「メーカーズマーク」などのブランドを獲得し、海外 での成長加速を目指す。

原題:S&P 500 Falls Most Since November Amid Concern Over Valuations(抜粋)

--取材協力:Sofia Horta e Costa. Editor: Jeff Sutherland

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