NY外為:ドルは一時102円台後半、米緩和継続の観測で

ニューヨーク外国為替市場ではドル が対円で下落。3週間ぶりの安値を付けた。14日発表の米小売売上高の 伸びが鈍化すると予想されており、金融緩和の縮小ペースが加速すると の見方が弱まった。

主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポ ット指数は3営業日連続で低下。10日発表の12月の雇用統計で非農業部 門雇用者数が予想を大きく下回る伸びにとどまったことが、引き続きド ル売りを誘った。

インタラクティブ・ブローカーズ(コネティカット州グリニッチ) の主任市場アナリスト、アンドルー・ウィルキンソン氏は「弱い経済指 標が時々発表されるが、米国の経済成長を疑うには程遠い。長期的には 対円でのドルは110円に上昇するだろう。全体的な見通しは全く変わっ ておらず、持ち高が一方に偏り過ぎただけだ」と語った。

ニューヨーク時間午後5時現在、ドルは対円で1.1%安の1ドル =103円ちょうど。一時は102円86銭と、12月18日以来の安値まで下落し た。対ユーロではほぼ変わらずの1ユーロ=1.3671ドル。円は対ユーロ で1.1%上昇し1ユーロ=140円81銭。一時は12月6日以来の高値とな る140円50銭を付けた。

豪ドルは主要16通貨の大半に対して上昇。オーストラリアの住宅ロ ーン認可が11月に予想を上回る伸びを示したことが買い材料。

ドル指数

ドル・スポット指数は0.3%低下の1021.18。前週末には0.4%安 と、昨年10月22日以来の大幅な低下となった。

ウエストパック銀行の北半球通貨担当チーフストラテジスト、リチ ャード・フラヌロビッチ氏(ニューヨーク在勤)は「小売売上高が弱い 内容になることを懸念している。そうなれば、対円でのドルは短期的に さらに下げるリスクがある」と指摘。「米金融当局は1月に再び緩和策 を縮小するとなお考えているが、相場の動向は市場がその見方に懐疑的 になっていることを示唆している」と続けた。

アトランタ連銀のロックハート総裁は12月の緩和縮小決定につい て、米雇用情勢の進展を認識し、見通しに対する信頼感の改善を反映し ていると述べた。

同総裁はアトランタで講演し、「今年一年を通じた同様の縮小ステ ップを支持する」と語った。

総裁発言続く

フィラデルフィア連銀のプロッサー総裁とダラス連銀のフィッシャ ー総裁が14日に発言する。両総裁とも今年の連邦公開市場委員会 (FOMC)で議決権を保有している。

ブルームバーグが10日に実施したエコノミスト調査の予想中央値で は、FOMCは今後6回の会合で100億ドルずつ資産購入を縮小し、最 後の12月の会合で終了するとみられている。

ブルームバーグ調査によると、12月の小売売上高は前月比0.1%増 と、11月の0.7%増から鈍化すると予想されている。

ハンス・レデカー氏らモルガン・スタンレーのアナリストは顧客向 けリポートで、雇用統計について「景気動向の重大なシフトというより も、長期的な米成長トレンドの中での短期的な落ち込みにすぎない」と 述べ、「ドルは今後1週間は売られるが、たいていの場合、押し目では 買いを入れるだろう」と続けた。

原題:Dollar Hits Lowest in 3 Weeks as Sales Forecast Damps Taper Bets(抜粋)

--取材協力:Kristine Aquino、David Yong、Lukanyo Mnyanda. Editors: Kenneth Pringle, Greg Storey

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