1月10日の米国マーケットサマリー:株上昇、ドル下落

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.3665   1.3608
ドル/円            104.08   104.82
ユーロ/円          142.22   142.65


株                 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種       16,437.05      -7.71     .0%
S&P500種           1,842.37      +4.24     +.2%
ナスダック総合指数    4,174.67     +18.47     +.4%


債券          直近利回り 前営業日比
米国債2年物      .37%        -.06
米国債10年物     2.86%       -.10
米国債30年物     3.80%       -.08


商品 (中心限月)                     終値   前営業日比 変化率
COMEX金     (ドル/オンス)  1,246.90    +17.50   +1.42%
原油先物         (ドル/バレル)   92.74     +1.08    +1.18%

◎NY外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場ではドルが主要通貨の大半に対して値下 がり。昨年12月の米雇用者数が2年ぶりの小幅な伸びにとどまったこと から、金融当局が債券購入縮小を継続するとの観測が後退した。

ドルは先進国通貨のバスケットに対し4カ月ぶり高値付近から下 落。米連邦公開市場委員会(FOMC)は今月、量的緩和プログラムの 道筋について話し合う。新興市場通貨のバスケットおよび米国債利回り は大きく下げた。

HSBCホールディングスの為替ストラテジスト、ロバート・リン チ氏は「ドルはほとんどの通貨に対して下げた」と指摘。8日発表され た民間雇用の統計は「今回の雇用統計が全般的に良い内容になるとの市 場の期待を強めた。だが実際は違った。加えて、ここ1週間ほどの動き の反動もあった」と加えた。

ニューヨーク時間午後2時13分現在、主要10通貨に対するドルの動 きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.5%低下 の1023.51。一時0.2%高の1030.38を付けた。前日には一時1030.42と、 9月9日以来の高水準に上げた。

ドルは対円で0.8%安の1ドル=104円03銭。対ユーロでは0.5%下 げて1ユーロ=1.3670ドル。円は対ユーロで0.3%上昇し1ユーロ=142 円20銭。

◎米国株式市場

10日の米国株は上昇。S&P500種株価指数は週間ベースで上昇し た。12月の米雇用統計で雇用者の増加幅は予想を下回り、米当局が緩和 策の縮小ペースを加速させるとの懸念が後退した。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価指 数は0.2%上げて1842.37。ダウ工業株30種平均は7.71ドル(0.1%未 満)下げて16437.05ドル。

プルデンシャル・ファイナンシャルの市場ストラテジスト、クイン シー・クロスビー氏は「実は市場にとってこれは明るいニュースになり 得る」と述べ、「今回の発表分が上方修正されなければ、米当局は引き 続き早急な緩和策の縮小には慎重になるだろう」と続けた。

◎米国債市場

米国債相場は続伸。利回りは昨年9月以来の大幅低下となった。米 雇用者の伸びが市場予想を下回ったことを背景に、債券購入縮小ペース の加速を見込んでいた取引が解消された。

雇用市場がこれまでの想定ほど力強くない可能性を示す指標を受 け、国債相場は上昇した。10年債利回りは今月に入って2011年7月以来 の高水準に上昇していた。先物の動向によれば、2015年1月に利上げが 始まる確率が低下した。ブルームバーグ米国債指数によると、米国債の 昨年のリターンはマイナス3.4%だった。

ED&Fマン・キャピタル・マーケッツの米金利セールス責任者、 トーマス・ディガロマ氏は「雇用統計の弱い内容はかなり意外だった。 もっと楽観的な内容を期待する声が多かっただけに、米国債利回りの重 しになっている」と指摘。「投資家は利回り上昇と良好な統計に備えて いたが、実際はそうならなかったため、買いを余儀なくされている。単 一の数字がトレンドを形成することはないが、労働市場に全ての注目が 集まるだろう」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後1時26分現在、10年債利回りは前日比10ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01%)低下の2.87%。同年債(表面利率2.75%、2023年11月 償還)価格は26/32上昇し98 31/32。利回りは2日に3.05%と、2011年 7月以来の高水準を付けた。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は続伸。1週間ぶりの大幅高となった。米 雇用者の伸びが市場予想を下回ったことを背景に、金融当局による緩和 縮小のペースが緩やかになるとの観測が強まった。

RJオブライアン・アンド・アソシエーツ(シカゴ)のシニア商品 ブローカー、フィル・ストライブル氏は電話インタビューで、「成長に 関する懸念が再燃しており、安全資産への逃避が見られる」と指摘。 「緩和縮小を先延ばしするとの観測が再び広がっている」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物2 月限は前日比1.4%高の1オンス=1246.90ドルで終了。2日以来の大幅 上昇となった。一時は0.2%下げた。

◎NY原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は反発。1カ月ぶりの大幅高となった。 米雇用者数の伸びが予想を下回り、金融当局が緩和縮小をさらに進める との懸念が弱まったことが買いを誘った。中国の原油輸入が過去最高に なったことも買い材料。

IAFアドバイザーズ(ヒューストン)の商品調査ディレクター、 カイル・クーパー氏は「金融当局は恐らく引き締めを急がず、しばらく は非常に緩和的な姿勢を維持するだろう」と指摘。「中国のデータは世 界の石油需要がまだ強いことを示唆している。過去数日に8ドル下落し ていたため、この日は若干戻したにすぎない」と語った。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物2月限は前日 比1.06ドル(1.2%)高の1バレル=92.72ドルで終了。昨年12月10日以 来の大幅高となった。週間では1.3%の値下がり。

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