ドコモ2年ぶり首位奪還、ソフトバンク転落-今後は順位変動も

NTTドコモが2年ぶりにソフトバ ンクから月間純増数首位を奪還した。昨年9月から販売した米アップル のスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」が寄与した形。携 帯電話3社の端末の差がなくなったことで、アナリストからは今後は各 社の純増数の順位が入れ替わるようになるとの指摘も出ている。

国内携帯電話各社が10日発表した昨年12月の契約統計によると、ド コモの新規契約から解約分を差し引いた純増数は27万9100件となり、前 月の9万3400件から大幅に伸びた。一方、ソフトバンクの12月の契約純 増数は22万4300件にとどまった。KDDIの純増数は22万2600件。

ドコモは昨年9月に米アップルのアイフォーンの販売を開始、先行 導入していたソフトバンクやKDDIに品ぞろえで追い付いた。当初は 在庫不足などの影響で販売増につながらなかったものの、在庫不足の解 消とともにトップに躍り出た。ドコモが首位になったのは、同社の回線 を使うソニーの携帯ゲーム機が発売された影響で一時的に純増数が増加 した2011年12月以来。

ドコモ広報担当の下山裕子氏は純増数の大幅な増加について「アイ フォーンが一番の理由。在庫が潤沢に確保でき、よく売れた」と述べ た。ソフトバンクの広報担当、長田真理子氏はコメントを控えた。

5年ぶり高値

発表を受けてドコモ株は急伸し、09年1月以来、5年ぶりの高値と なる1749円で取引を終えた。ソフトバンク株は前日比1.1%高の9020 円、KDDIは同0.6%安の6260円で終了。

岩井コスモ証券の川崎朝映アナリストは「一言で言えばアイフォー ン効果だろう。キャッシュバックインセンティブや割り引きプランなど もあり、契約者増につながったとみられる」と指摘。その上で「今後は つながりやすさや料金、コンテンツなどが顧客獲得の鍵になる」と述べ た。

SMBC日興証券の菊池悟アナリストはドコモの純増は「一過性の ものではない」とし、今後は「各社の順位が入れ替わるようになる」と 話した。一方、ソフトバンクについては業績の安定を重視しており、契 約獲得のために多額の費用を使うことはないだろうとの見方を示した。

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