韓国大統領:TPP交渉への参加目指す-インタビュー

韓国の朴槿恵大統領(61)は10日、 環太平洋連携協定(TPP)交渉への参加を目指す方針を示すととも に、中国との通商協定で年内の進展への期待を示した。ウォン高が同国 の輸出を脅かしている。

同大統領はソウルの青瓦台でのインタビューで、「TPPへの韓国 の正式参加を実現できるようにTPPメンバーとの協議がスムーズに進 むことを望んでいる」と語った。また、「中国、インドネシア、ベトナ ムとの自由貿易協定(FTA)をめぐる交渉が今年大きく前進するよう 取り組む方針だ」とも述べた。

朴政権は米主導のTPP交渉に参加するかどうかについて数カ月に わたり検討してきた。TPP交渉にはシンガポールやチリなど環太平洋 地域の12カ国が参加する。輸出機会の拡大はウォン相場上昇の逆風に見 舞われている韓国の製造業者にとって追い風となる。ウォンは対円で5 年ぶり高値に達した。

政策当局は為替相場変動に対する保険の拡大を含め、韓国企業のウ ォン高対応支援策に注力していると大統領は述べた。ウォン相場を動か す「直接的な措置を取る案は排除した」とし、「韓国銀行(中央銀行) が外為市場に直接介入できないことは明白だ」と付け加えた。

朴大統領はまた、インドとの経済関係強化も目指しており、同国を 来週訪問する。原子炉の輸出はインドにおける韓国企業の商機の一つだ と同大統領は述べた。

課題

通商課題は、起業に向けた環境整備やテクノロジーの浸透、女性の 労働力活用などに注力する国内経済政策を補完するもの。朴大統領は6 日、韓国の潜在成長率を4%に押し上げるための3カ年計画の構想を示 した。

2012年の経済成長率は2%と、3年ぶり低水準となった。朴大統領 は昨年5月、景気てこ入れを目指し17兆3000億ウォン(現在のレートで 約1兆7000億円)相当の補正予算を議会通過させた。韓国銀行の同月の 利下げとともに景況感の改善に寄与した。同大統領はさらに、高水準の 負債を抱えた家計の重しとなる不動産市況悪化に歯止めをかける措置や 企業の投資促進措置を打ち出している。

バークレイズのエコノミスト、梁偉豪氏(シンガポール在勤)は 「今年は経済がやや安定したことから大統領は長期の政策に軸足を移し た」と指摘した。

原題:Park Seeks TPP Talks Entry as S. Korea Pursues Trade (Correct)(抜粋)

--取材協力:Eunkyung Seo、Cynthia Kim、Andrew Davis. Editors: Chris Anstey, Arran Scott

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