酒に酔い客室乗務員に暴力振るう乗客増-ローレン氏のめいも

ファッションデザイナーのラルフ・ ローレン氏のめいで米ニューヨークで宝飾店を営むジェニファー・ロー レン氏(41)が今週、搭乗していた米デルタ航空機の飛行中、乗務員を 機内の壁に押し付けたなどとして逮捕された。これは、飛行中の不品行 の急増を示す一例だ。国際航空運送協会(IATA)はこうした行為が 空の安全を脅かしていると警鐘を鳴らす。

乗客216人を乗せスペインのバルセロナからニューヨークに向かっ ていたデルタ機は急きょ、行き先をアイルランドのシャノンに変更。ア イルランドの首都ダブリンの警察当局によると、ジェニファー被告は機 内で酒に酔い、脅迫的、侮辱的な行為をした疑いで逮捕され、8日に有 罪判決を受けた。

IATAによると、不品行な乗客が引き起こした事件の数は2011年 に6000件を超え、07年の約500件から急増。4年間で12倍に増加した。 そうした行為は暴言や暴力、性的暴力の脅迫にも及ぶ。乗務員が法執行 官のような行動を取り、航空各社は各国の多様な国内法を苦心して適用 し告発せざるを得ない状況となっている。

IATAの渉外担当アシスタントディレクター、ティム・コールハ ン氏は「乗組員が上空で警察官のような立場に立たされるべきではない と考えている」と説明。同氏らは、管轄権上の問題で「不品行な乗客が 各国当局から責任を問われない場合が多い」として、解決を訴えてい る。

IATAは3月にカナダのモントリオールで開かれる国際民間航空 機関(ICAO)の会議に提出するため、乗客の行為に関する規則の修 正案を作成。規則が変更されれば違反者を各国の国内法で罰することが これまでより容易になる見込みだ。

原題:Drink-Fueled Passenger Outbursts Surge as Crews Battle Assaults(抜粋)

--取材協力:Mary Schlangenstein、Joe Brennan、Deena Kamel Yousef. Editors: Christopher Jasper, Benedikt Kammel

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