債券は続伸、米債高や長期金利0.7%台の需要が支え-米雇用統計待ち

債券相場は続伸。前日の米国債相場 が上昇した流れを引き継いで買いが先行。株価の持ち直しなどで一時は 伸び悩んだものの、長期金利0.7%台の投資家需要が相場を支えた。

東京先物市場で中心限月の3月物は前日比1銭高の143円79銭で開 始。9時すぎからじり高となり、午前の取引終了前には10銭高の143 円88銭まで上昇した。午後の取引開始直後には1銭安の143円77銭に下 落。その後は前日の終値付近でもみ合いとなり、結局は4銭高の143 円82銭で引けた。

三井住友アセットマネジメントの浜崎優シニアストラテジストは、 「米景気の良さをはやした金利上昇はいったん材料出尽くしとなり、長 期金利は0.7%強ぐらいの水準で止まる感じ」と話した。米雇用統計に ついては「予想に近い数字となる場合、量的緩和縮小を年末までに淡々 とやるという見方は変わらない。米10年債利回りが3%近辺から大きく 変わらない限り、現在の水準でもみ合う」との見方も示した。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の332回債利回 りは横ばいの0.70%で始まり、午前10時前後に0.5ベーシスポイン ト(bp)低い0.695%に下げた。午後は0.70%で推移したが、3時すぎに 再び0.695%に低下した。5年物の116回債は横ばいの0.215%。

超長期20年物の147回債利回りは横ばいの1.535%で開始後、一時 1bp低い1.525%と昨年12月24日以来の水準に下げたが、午後は1.54% を付け、その後は再び1.535%で推移。30年物の41回債利回りも横ばい の1.695%で始まり、一時は1bp低い1.685%と昨年12月25日以来の水準 まで下げた。その後は1.695%に戻したたが、午後2時半ごろから は1.69%で取引されている。

野村証券の松沢中チーフストラテジストは、「米国市場で雇用統計 が強めに出そうなだけに容易には買いに動けない」と指摘。年初からの リスクオフ(回避)に乗って超長期ゾーンがフラット化し過ぎている印 象があり、来週15日の30年債入札に向けてその修正が起こるかに注目と も言う。

東京株式市場でTOPIXは前日比0.1%高の1298.48で終えた。午 前には0.9%下げる場面があった。9日の米債相場は上昇。米10年国債 利回りは前日比2bp低下の2.97%程度。米30年債入札が順調となったこ とから買いが優勢だった。

ブルームバーグ・ニュースの調査によると、10日に発表される昨 年12月の米雇用統計で、非農業部門雇用者数は19万7000人増と前月の20 万3000人増と同程度の伸びが予想されている。

日銀がきょう実施した長期国債買い入れオペ(総額3100億円)の結 果によると、残存期間「1年以下」と「10年超」の2本とも、応札倍率 が前回よりも上昇した。国債市場で売り圧力が強まっていることが示さ れた。落札金利は市場実勢を上回ったとの見方が出ていた。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE