米アルコア10-12月:調整後利益は予想下回る-供給過剰で

米アルミ生産最大手、アルコア の2013年10-12月(第4四半期)決算では、調整後の利益がアナリスト の予想を下回った。航空業界向け製品の供給過剰が響いた。

9日の発表資料によると、純損益は23億4000万ドル(約2500億円、 1株当たり2.19ドル)の赤字となった。前年同期は2億4200万ドル (同21セント)の黒字だった。贈賄問題に関連する和解費用など一時的 な項目を除く1株利益は4セントと、ブルームバーグがまとめたアナリ スト16人の予想平均である6セントを下回った。売上高は55億9000万ド ルと、前年同期の59億ドルから減少した。

アルミ業界では中国や中東の生産急増で世界の供給量が9年間にわ たって需要を上回っており、価格は金融危機前の水準を回復していな い。クラウス・クラインフェルト会長兼最高経営責任者(CEO)の 下、アルコアは高コストの精錬所を閉鎖し、自動車や商業用航空機に使 われるハイテク部品向けにアルミを加工する部門への投資に再び力を入 れている。

自動車メーカーや航空機メーカーにアルミ板などを販売する圧延品 部門の利益は2100万ドルと、前年同期比で73%落ち込んだ。受託生産向 けのアルミ板在庫が高水準だったことが響いた。

野村ホールディングスのアナリスト、カーティス・ウッドワース氏 (ニューヨーク在勤)は9日の電話取材に対し、「圧延品部門が予想よ りも低調だった」と述べた。

時間外で株価下落

決算は米株式市場の通常取引終了後に発表された。アルコアの株価 は時間外取引でニューヨーク時間午後5時3分(日本時間10日午前7時 3分)現在、3.7%安の10.29ドル。この日の終値までの1年間では18% 下落している。

10-12月期は金属を製錬する一次金属部門の損失が3500万ドルとな り、前年同期の3億1600万ドルの黒字から赤字に転落した。

ロンドン金属取引所(LME)のアルミ3カ月物は10-12月期の平 均価格が前年同期比10%安の1トン=1815ドルと、09年4-6月(第2 四半期)以来の低水準となった。

アルコアによると、世界のアルミ需要は今年7%増加する見通し。 これは昨年の需要拡大に関する同社の見通しと一致する。

アルコアは通常、米決算シーズンの先陣を切る企業の1つ。同社は 昨年9月10日にダウ工業株30種平均の構成銘柄から44年ぶりに外れた。

原題:Alcoa Profit Misses Estimates on High Aerospace Inventories (1)(抜粋)

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