ECB総裁、不良債権処理の継続促す-短期的に融資抑制でも

欧州中央銀行(ECB)のドラギ総 裁は9日、銀行はユーロ圏で与信状況の一時的な悪化を招くとしてもバ ランスシート上の不良債権処理を続けるべきだとの見解を示した。

同総裁はフランクフルトでの記者会見で、「短期的な影響があるこ とは事実だ」と指摘した上で、「短期的な影響については、銀行に資本 市場が再び開かれたという事実で相殺する必要がある。最終的には行動 することの方が重要だ」と語った。

ECBは昨年末、3段階からなる銀行の包括的評価に着手。今年10 月までに最終段階であるストレステスト(健全性審査)を終える予定。 地域銀行の健全性を明確に把握することが狙いだ。審査通過を目指す銀 行が資産売却を進めており、ユーロ圏では企業や個人向け融資が20カ月 連続の縮小に向かっている。

ドラギ総裁は「年末までにより力強い銀行システムとなっているこ とは確実だろう。そうすべき時に銀行システムを修復しなかった他国の 過ちを繰り返したくない。不健全な銀行システムが金融政策の伝達を遅 らせ、与信を阻害し、脆弱(ぜいじゃく)なシステムにつながるのを目 にしてきた。こうした懸念に対処することが極めて重要だ」と述べた。

原題:Draghi Urges Banks on Cleanup Even as Asset Check Crimps Lending(抜粋)

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