欧州株:下落、ECB総裁発言に反応-見通し修正でアルケマ安い

9日の欧州株式相場は下落。欧州中 央銀行(ECB)のドラギ総裁が低金利継続の方針をあらためて表明 し、ユーロ圏が危機を脱したと宣言するのは時期尚早との考えを示した ことが背景にある。

化学製品を手掛けるフランスのアルケマは3.1%下落。通期利益見 通しの下方修正が嫌気された。英小売りのウィリアム・モリソン・スー パーマーケッツは約5年ぶりの大幅安。同社は通期利益がアナリスト予 想の下限になるとの見通しを示した。一方、原油・ガス田探査などを手 掛けるノルウェーのTGSノペック・ジオフィジカルは17%の大幅高。 英製薬会社アストラゼネカは0.7%上昇した。

ストックス欧州600指数は前日比0.4%安の328.41で終了。2013年 は17%上昇。同指数の株価収益率(PER、予想収益ベース)は13.8倍 となっている。2009年10月は15.7倍だった。

ETXキャピタル(ロンドン)の市場ストラテジスト、イシャク・ シディキ氏は「失業率は高止まりしており、緊縮策がイタリアやギリシ ャなどの成長を妨げているほか、フランス政府の成長促進策は不十分。 これら全てが、今年のユーロ圏に慎重となる理由だ」とリポートに記し た。

ECBはこの日開催した今年最初の政策委員会で、政策金利を過去 最低の0.25%に据え置いた。ブルームバーグがまとめたエコノミスト調 査で51人全員が予想した通りだった。

ドラギ総裁は政策発表後の記者会見で、「政策委員会は緩和的な金 融政策姿勢を必要な限り維持することをしっかりと強調する」と語っ た。株価や債券相場が上昇し、アイルランドとポルトガルが債券市場に 復帰するという改善が見られる中でも、総裁はユーロ圏債務危機の終息 宣言を拒否した。

9日の西欧市場では、18カ国中10カ国で主要株価指数が下落。英 FTSE100指数は0.5%安、仏CAC40指数と独DAX指数はそれぞ れ0.8%下げた。

原題:European Stocks Decline as Draghi Warns Region Not Out of Danger(抜粋)

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