スペイン債利回り過去最低に、順調な入札で-ドイツ債も上昇

9日の欧州債市場ではスペイン国債 が上昇し、2年物と5年物の利回りがそれぞれ過去最低まで下げ た。2019年償還債の入札では、落札利回りがこれまでの最低となった。

スペインとポルトガルの国債は、高格付け国債を上回るパフォーマ ンスとなった。域内経済の回復兆候で債務危機の最悪期が過ぎたとの楽 観が広がり、周辺国の資産に対する信頼感が高まった。ドイツ2年債も 買われた。欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が低金利政策を継続す る方針をあらためて強調したことが手掛かり。ポルトガルは銀行団を通 じた32億5000万ユーロ相当の5年債発行を進めている。

ING銀行(アムステルダム)の先進国市場債券責任者、パドライ ク・ガービー氏は「今年に入ってからのテーマは、中核国の国債利回り が比較的落ち着いていることと周辺国債の利回り低下だ」とし、「周辺 国がシンジケート方式や入札を通じて債券市場に戻ってきており、需要 も極めて強い。先行き見通しは依然として前向きだ」と語った。

ロンドン時間午後5時現在、スペイン2年債利回りは前日比3ベー シスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.01%。一時は0.953% と、ブルームバーグがデータ集計を開始した1993年以降の最低を付け た。同国債(表面利率3.75%、2015年10月償還)価格は0.04上 げ104.835。

スペイン国債の5年物利回りは11bp低下の2.213%となる場面も あった。10年物利回りは2bp上げ3.80%。一時は2006年9月以来の低 水準となる3.67%まで低下した。

スペイン政府は2019年4月償還債を35億3000万ユーロ発行。平均落 札利回りは2.382%と、5年債としては過去最低を記録した。17億6000 万ユーロ相当の2028年10月償還債の平均落札利回りは4.192%だった。

スペイン5年債のドイツ5年債に対する利回り上乗せ幅(スプレッ ド)は3bp縮小の139bp。これは終値ベースで2010年10月以降の最 小。

ドイツ2年債利回りは2bp低下し0.21%となった。

英国債相場は前日からほぼ変わらずで、指標の10年債利回り は2.98%。2日には3.08%と、2011年7月以来の高水準に達した。同国 債(表面利率2.25%、2023年9月償還)価格はこの日93.925。

原題:Spain Yield Drops to Record on Auction; German Notes Rise on ECB(抜粋) Pound Rises to One-Year High Versus Euro as BOE Maintains Policy (抜粋)

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