UBSは投資銀行のスピンオフを検討-メディオバンカ

スイス最大の銀行UBSは投資銀行 事業のスピンオフ(分離・独立)を検討している。規制当局による資本 積み増し要請がリターン向上の妨げになっていることが、その検討につ ながったとの見方をメディオバンカのアナリストらが示した。

UBSは訴訟リスクに備えた資本積み増しをスイス当局に求められ たため、株主資本利益率(ROE)15%の達成時期が目標としてい た2015年から少なくとも1年遅れる見込みだと、昨年10月の時点で明ら かにしていた。その数日後にスイスの財務相は、現在のレバレッジレシ オは低過ぎるとして、銀行は証券事業を維持する是非を検討する必要が 生じるかもしれないと指摘した。

クリストファー・ウィーラー氏らメディオバンカのアナリストは9 日のリポートで、「このような展開で、UBSはいったんしまい込んで 投資銀行分離の計画を再び引っ張り出すことになったと考えている」と 記述した。

競合他社がUBSの投資銀部門に買収案を提示するとは考えにくい ため、UBSは既存株主向けに同部門の株式を割り当て、ロンドンに本 拠を置く別会社として英国で株式を上場する公算があるとウィーラー氏 はみている。1998年のスイス・ユニオン銀行とスイス銀行コーポレイシ ョンの合併に伴い姿を消したエス・ジー・ウォーバーグのブランドを復 活させる可能性もある。

セルジオ・エルモッティ最高経営責任者(CEO)は事業再編によ り全行で1万人を削減するとともに、債券トレーディング事業の大半か ら撤退し運用事業に集中することで収益率向上を目指している。UBS 株を保有する投資会社ナイト・ビンケ・アセット・マネジメント (KVAM)は昨年5月の公開書簡で、「高リスク事業」である投資銀 行は「深刻な脅威」になっているとして、UBSに分離を呼び掛けた。

UBSのロンドン在勤の広報担当者とナイト・ビンケの広報担当者 はコメントを控えた。

原題:UBS Weighing Spinoff of Investment Bank, Mediobanca Says (1)(抜粋)

--取材協力:Ambereen Choudhury. Editors: Edward Evans, Jon Menon

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