中国危機警告した「ヒロイン」朱夏蓮氏、フィッチを退社へ

格付け会社フィッチ・レーティング スの北京在勤アナリスト、朱夏蓮(シャーリーン・チュー)氏が、8年 近く在籍した同社を退社する。同氏は、融資が経済規模の2倍に膨らん だ中国が債務危機に陥る恐れがあると警鐘を鳴らしたことで知られる。

朱氏(42)は9日の電子メールで、フィッチでのシニアディレクタ ー兼中国金融機関責任者の責務を14日で終えることを明らかにした。退 社後も北京にとどまるという。朱氏は2006年3月からフィッチで中国の 銀行の分析を担当していた。

朱氏が中国の債務が危機のきっかけになる可能性があると警告した 後、フィッチは13年4月、中国の自国通貨建て長期債務格付けの引き下 げに踏み切った。それまでの14年間、格付け大手3社が中国を格下げし たことはなかった。

ソシエテ・ジェネラルのグローバルストラテジスト、アルバート・ エドワーズ氏は昨年、朱氏は「ヒロイン」であり「中国の与信バブルに 厳しい警告を発したことで名誉勲章に値する」と述べた。

朱氏は「われわれが投資家に伝えてきたメッセージの1つは、中国 の債務状況が極めて不健全で不均衡であるものの、それがある程度続く 可能性があるということだ」とコメントした。

朱氏は昨年5月のインタビューで、中国の銀行など金融機関からの 融資総額が12年に国内総生産(GDP)の198%相当と、4年前の125% から大きく増えたと指摘。これは危機が生じつつあるシグナルであり、 銀行融資がけん引する中国の成長モデルは持続不可能だと話していた。

--Jun Luo、Nerys Avery, 取材協力:Aipeng Soo. Editors: Nathaniel Espino, John Liu

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