ECBが今年初の政策委-資本不足と流動性供給でジレンマも

欧州中央銀行(ECB)のドラギ総 裁は今年、2つの最重要政策課題の板挟みとなり、ジレンマに陥る危険 がある。

ECBは9日、今年最初の定例政策委員会をフランクフルトで開 く。今年のECBは、ユーロ圏の景気回復支援と主要銀行のバランスシ ート審査実行という課題を同時に抱える。銀行がさらなる資本増強を避 けるために融資を一段と抑制すれば、ただでさえ脆弱(ぜいじゃく)な 景気回復が阻害されるリスクがある。

シティグループのエコノミスト、エブラヒム・ラーバリ氏(ロンド ン在勤)は、「ECBの銀行審査が貸し出しを阻害し、状況をさらに悪 化させることが予想される。条件付き長期資金供給のような金融政策サ イドからのインセンティブ提供で対応することも可能だろうが、そのよ うな行動は簡単ではない」と指摘する。

ドラギ総裁は必要な場合に金融政策を緩和する方針を示す一方、銀 行の資本不足を穴埋めするために流動性を用いることはないと約束して おり、その両立を迫られることになる。

ブルームバーグ・ニュースのエコノミスト調査によると、ECBが 9日の政策委で主要政策金利を過去最低の0.25%に据え置くと51人全員 が予想している。政策金利の発表は、フランクフルト時間午後1時45分 (日本時間同9時45分)に行われ、ドラギ総裁がその45分後に記者会見 に臨む。

原題:Draghi Faces Mission Conflict Balancing Growth With Bank Review(抜粋)

--取材協力:Jeff Black、Kristian Siedenburg. Editors: Paul Gordon, Jana Randow

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